日々のしおり

白・黒砂糖とその働き

診察室の窓

前回のブログ『風邪と熱中症』の中で、甘味について少し触れましたので、甘味の代表選手、砂糖の健康に対する良し悪しについて少し書いてみます。

食養をされておられ方や、自然食にこだわてあられる方から、ちょくちょく「白砂糖」は体に良くない、というようなことをよく耳にします。

黒砂糖なら、ミネラルも豊富で自然に近いので、身体に良いという話も同時に聞きます。

この場合の良し悪しは、ミネラルと自然が判断基準ですよね。

はちみつや自然塩も同じ考えで判断されてます。

ところが筆者は、ミネラル・自然品による白黒砂糖の良い・悪いはあまり意味が無いと考えています。

確かに、ミネラルとか自然のものは、より自然に近いという観点では良いかもしれませんねぇ。

ところが、甘味の持つ気の作用として考えると、薬にも毒にもなると考えることができるのです。

実際、奈良・正倉院には、砂糖は薬品として蔵されているそうですよ。

当時は、大変な貴重品だったそうで、実は筆者の生まれた昭和30年代には、まだ贈答品として扱われているほど、高価な品だったのですよね。

それはさておき、甘味の気の作用ですね。

ズバリ、緩める作用があります。

漢方のほとんどの薬に、甘草という非常に甘い薬草が使われています。

次回、この薬草・甘草が漢方薬にどのように使われているのかを通じて、日常の砂糖をどのように扱えば良いのかを、見て行きたいと思います。

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