日々のしおり

用語集

用語集

・あ~お

・か~こ

・さ~そ

・た~と

・な~の

・は~ほ

・ま~も

・や~わ

あ~お

畏寒(いかん)

 畏は、おそれるという意味でさむさを嫌う状態。

 寒さや冷えを自覚しても、衣服を重ねたり暖を取ると軽減する。⇔ 悪寒

悪寒

 発熱している、いないにかかわらず、ゾクゾクとした寒気がする状態で、ある種の感染症の初期症状として現れることが多い。外から侵入した外邪(病原菌・ウイルスなど)によって、身体の陽気の流れが削がしされて生じる。

 衣服を重ねたり暖を取っても治まらない症状。⇔ 畏寒

瘀血

 気血の流れが滞り、部分的に凝り固まった状態がさらに気血を阻む悪循環となりやすい病理産物。精神的素因や運動不足、慢性的な寒冷環境などによって産生される。打撲等によって脈管外に出血した場合も瘀血とみなす。

か~こ

気滞

 主に精神的情緒がのびやかになれず、生命エネルギーが停滞している状態。

 感情の鬱積、心に気になることなどの引っ掛かりがある、言いたいことが言えない、置かれている環境や状況が受け入れられないといった状態で生じる。

 生命エネルギーが長期間にわたって停滞すると、体液や血の循環不全を起こし、水邪、痰、瘀血、内熱などの病理産物を生じる。

 「病は気から」と言われているのは、この気滞を指して称されたものである。

厥証(けっしょう)

 何らかの原因により、元気が手足に廻らなくなり、手足にめぐるべき元気が体幹部にうっ滞してしまった状態。

 主な症状は、顔面蒼白、手足の冷え、意識状態の混濁などが現れ、重篤な場合は死亡に至ることがある。

 アナフラキシーショック、過換気症候群、ヒステリー、ある種のてんかん発作、感情の鬱積などに見られる。

さ~そ

七情内鬱

 東洋医学独自の病邪概念。

 感情が沸き上がり、それを抑圧すると感情エネルギーは病気の原因となる病邪となる。

 感情を抑圧すると、感情エネルギーが体内に鬱積した状態で生き生きさが失われ、物事に対する意欲が失われるだけでなく、身体的にも多様な病として現れる。

 七情とは、怒・喜・思・悲・憂・驚・恐 の七種類の感情のこと。

湿痰

 体液の粘度が高まり、生命エネルギーの循環を阻むようになった病理産物。

 味の濃いものや脂っこいもの、過度の飲酒、甘いものの過食などの飲食不節によって生じる場合と、ストレス等によって※気滞から湿痰を生み出す場合などがある。

宿食・食積

 いわゆる食べ過ぎ等により消化機能が追い付かないか、もしくは何らかの原因で消化機能が低下し、飲食物が胃腸に停滞した状態。甚だしいと、胸や上腹部に痞(つか)えた感覚や、食臭のあるゲップなどを生じることがあり。

食厥

 飲食物が胃腸に停滞している状態で、たまたま寒冷にさらされる、情志が高ぶることなどにより、気が上半身に突きあがり、みぞおちを塞いで意識障害を起こしてしまった状態。ある種のてんかん発作の原因ともなる。

邪気

 一般的には、元気の流れを阻む要因を邪と称し、広く発病要因や病理を解明する場合に用いる概念。外からの環境要因が原因となるものを「外邪」、身体の内から生じるものを「内邪」と称して区別する。「内邪」の場合、たとえ元気であっても、何らかの原因で停滞すると、即邪気に変化する。

切診

 直接身体に触れて行う診察方法。

 脈診・腹診・背診・経絡経穴診などがある。 切とは、ピッタリと肌に手を付けること。

舌診

 舌は、東洋医学的には外から見ることのできる唯一の内臓器と位置付けている。

 舌の色で冷えと熱の傾きを判断し、苔の性状や色などから邪気の性質やその程度や邪気の冷えと熱を判断する。

 また舌そのものがぽってりと腫れぼったい場合は、体液の循環不全を示し、痩せている場合は元気の消耗の程度を示すなど、病態把握に有益な情報を多く得ることができる診察法のひとつ。

た~と

 さまざまな要因により、体液の粘性が高まった病理産物。痰がみぞおちを阻塞すると、てんかん発作、中風発作、動悸、などの意識障害を伴う重篤な症状が現れやすい。また痰が胸脇部に停滞し、あふれると胸苦しい、吐き気、喀痰などを生じる。さらに、粘性が高いために気血の停滞を来たし、瘀血の形成にも関与し、腫瘍の発生にも必ずと言って良いほど関与しており、その他、精神疾患・呼吸器疾患にも関与する場合が多い。

な~の

内熱

 正常な新陳代謝が何らかの原因で阻害され、生命エネルギーである「元気」が、体内に熱として停滞している状態。

 臨床所見では、冷たい飲食を好む、体臭・排泄物・汗などの臭いがきつい、舌の色が赤いなど。

は~ほ

梅核気

 症状は、喉に病理的変化は見られず、喉の中に異物があるように感じ、水を飲んでも取れず吐き出そうとしても出すことができない状態。

 異物感は、喉に何かがへばりついているといったものから、梅干しの種が詰まったような、はっきりとした感覚まである。

 一般的には、情志がうっ滞し、同時に痰を伴ったときに一連の症状。ヒステリー球とも称される。

 

腹診

 直接腹部に触れ、緊張と弛緩部位、冷えている部位や熱を生じている部位、固まりの存在の有無とその程度などを知ることにより、身体全体の元気(気血)の偏り・歪みを認識する方法。

 古代中国を源流としながらも、日本で大きく発展した診察術。

伏痰

 「宿痰」とも称し、体液が熱で煮詰められて痰となるもので、比較的長く横隔膜からみぞおちあたりにとどまっている。てんかん症、関節の病、リンパ腺肥大、精神疾患、奇病などと関係することが多い。

ま~も

 体液全般を指す。中医学では津液(しんえき)、日本漢方では単に水と称する。一般的には、部分的に停滞したり貯留し、気血の流れを阻む病理産物として用いられる。

脈 診(みゃくしん)

 手首の橈骨動脈の拍動を皮膚上から触れ、全身の元気の状態をうかがう診察法。

 東洋医学では、皮膚に触れて感じる脈動の太さ、脈動を触知できる深さ、脈の去来の性状、脈の速さなどを全身に相関させながら元気の状態をうかがう独特な診察法。

や~わ

 

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