健康のためには歩くことが大切だと、よく言われます。
もちろん、歩くことはとても大切です。
ですが、それと同じくらい「どこを歩くか」「どんな気持ちで歩くか」も大切ではないでしょうか。
例えば、通勤で歩く時間と、ハイキングや登山で歩く時間では、同じ「歩く」という行為でも、その意味は大きく違います。
通勤では、遅れないように時計を気にしながら歩きます。
知らず知らずのうちに心にはプレッシャーがかかっています。
一方、ハイキングや登山では、そのような焦りはほとんどありません。
景色を眺め、季節を感じ、自分のペースで歩くことができます。

人は、日々触れるものから少なからず影響を受けています。
車や電車の音、信号の音、人工物に囲まれた景色。
そうした無機質な環境は、知らないうちに心や体を緊張させることがあります。
それに対して自然の中では、小鳥のさえずり、風に揺れる木々の葉音、沢のせせらぎ、遠くに連なる山並み…。
澄んだ空気や緑の香りも、私たちの心を穏やかにしてくれます。
こうした自然に癒やされるのは、人が本来、自然の一部として生きてきた存在だからなのかもしれません。
都会に暮らしていても、四季の移ろいを感じることはできます。
それでも、忙しい毎日の中で少し時間をつくり、自然の中へ足を運ぶことは、心と体の健康にとって、とても大きな意味があります。
もうすぐ梅雨が明けます。
暑さが本格的になる前に、身近な山や森、公園などへ出かけてみませんか。
自然の中をゆっくり歩く時間が、きっと心にも体にも優しい贈り物になることでしょう。
自然に身を置くと、天地の気に触れて、自分自身の気が自ずと整います。





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