「病は気から」と言われますが、そもそもこの「気」とは何を指すのでしょうか。
日常でも「気のせいでは?」「気にしすぎでは?」というように使われますが、この場合の「気」は、主に精神的な働きを意味しています。
では、東洋医学における「気」とは何でしょうか。
「気」とは、自然界に遍満するエネルギーであり、人体においては生命活動そのものを支える根本的な働きです。
私たちの心身を巡るこの「気」は、外界からの影響(気候や環境、人間関係など)と、内側からの影響(感情、意識、飲食、睡眠など)の双方によって、絶えず変化しています。
そのため、心身に生じる違和感や不調も、さまざまな要因が重なり合って現れることが多く、「何が原因なのか分かりにくい」と感じることも少なくありません。
しかし、自分の心身に起きている変化は、他でもない自分自身の内に現れているものです。
東洋医学では、それらを「気の変化」としてとらえ、身体が発しているサインを読み取りながら、治療や養生へとつなげていきます。
つまり治療とは、単に症状を抑えることではなく、自分自身の状態に気づき、整えていくための手がかりでもあるのです。
日々を健やかに過ごすためには、過度に神経質になる必要はありませんが、朝の目覚めの感覚や排泄の状態、心の軽さ・重さといった日常の小さな変化に目を向ける習慣が大切です。
そして、「何かおかしい」と感じたときには、ここ数日の出来事や生活のあり方を静かに振り返ってみること。
そこに、気の乱れのヒントが隠れていることも少なくありません。
人生の歩みの中では、思いがけない出来事や体調の揺らぎに出会うこともあります。
常に元気で、毎日笑って過ごすことは理想ではあっても、現実にはさまざまな浮き沈みが訪れます。
だからこそ、心身の不調もまた、自然な営みの一部として受けとめることが大切ではないでしょうか。
そこには、人生の深みや、自分自身を知るための学びが含まれていると私は考えています。
当院では、単に症状に対する治療を行うだけでなく、身体が表現しているさまざまなメッセージを丁寧に読み取り、お伝えしながらサポートしております。
主訴が落ち着いた後も、心身のバランスを整えるために、定期的に通われている方もいらっしゃいます。
また、心・体・呼吸を整え、自分自身と向き合う時間として、「自分とつながる呼吸瞑想会」も行っております。
ご興味のある方は、下記よりご覧ください。
「自分とつながる呼吸瞑想会」のご案内
これからも、日々をよりよく生きるためのヒントや気づきをお伝えしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。





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