日々のしおり

家の空気と健康

この記事について

 家の窓を閉め切り、室内の空気がよどんでいたことが、心身に影響が及んでいた症例です。

 桜もきれいに咲き始め、ずいぶんと春らしくなってきました。

 寒暖の差の激しいこの時期、体調を崩される方もいらっしゃると思います。

 人体の気が、よどみなく流れている状態が無病・健と以前に書きましたので、その一例をご紹介いたします。今回は、環境の影響です。

 かつて、ひどい花粉症をお持ちでした40代の女性です。(現在は、ボディ・メンタルケアでお越しくださってます。)

 今年は、花粉に反応しているのか、顔が赤くなってきている上に顔・首・肩・喉がなんとなくベッタリとした感じで手足がとても冷たいとおっしゃるのです。

 拝見しますと、身体の陽気が体内で鬱して熱化し、体液の粘性が高くなっておられました。体液が熱で煮詰められてるようなイメージです。

 粘性の高い体液を、東洋医学では「痰」というのですが、この痰がみぞおちで詰まって、全身の気血の流れを阻んでいるので、手足が冷たくなっておられたのですね。

 鍼治療しますと、すぐに気血の流れが回復され諸症状は改善されました。それはよかったのですが、大事なのは原因です。
 なぜこのような状態になったのだろうと思ってると、筆者の心中にフッと「空気の入れ替え」という言葉が湧いてきました。

 そこで患者さんに、「お家の窓を開け放って、空気を入れ替えて」って思い浮かんだのですが、思い当たることがありますか?と尋ねたのです。

 すると少し驚いたような顔をされまして、「今ちょうど断捨離をしていて、不要なものだけでなく自分が不快だと感じるものを1室に集めて、しばらく窓を閉め切ったままだった」とのこと。また他の部屋も、花粉が入り込むのが嫌だと思ったので、閉め切ったままとのことでした。


 その後帰宅され、家の窓を全部開けて空気を入れ替えたところ、家の中の雰囲気もご自身の気持ちもガラリと変わってとても爽快感があったとメールで連絡をくださいました。
 加えて、家の中が明るくなったかのように見えたとのことでした。ありがたいことです…

 普段、あまり意識しないですが、人は、環境と一体なのですね。
 環境の空気がよどむと、人の心身の気もよどんで、長期に及ぶと病的な状態になってしまうのですね。
 逆に、家族の誰かがイライラして過ごしたり家の中で争いなどがあると、家の空気はよどみます。
 すると、よどんだ場の気が家族の心身に悪影響を及ぼす…こういった悪循環に陥ってしまうことが、往々にしてあります。

 春は自然界の動植物がゆっくりと芽を出し枝を伸ばします。自然界の気は、外へ上へと流れてます。

 人の気も自然界の気に寄り添うようにノビノビとさせて、何か新しいことをゆっくりと始めるのにとても良い季節です。

 自然界の気の流れと人間の気の流れ。

 順応して生活するのが、無病息災の基本であると東洋医学では説いています。

 少し専門的な内容になりますが、ご興味のある方は下記ブログをご覧くださればと思います。

 黄帝内経・素問 四気調神大論

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