数年前の私は、東洋医学の道に進むなんて思ってもいなかった。
しかも、脈やお腹、背中を診て身体を整える・・・
正直、「気」とか分かんなかったし、疑いまで持っていたほど。
未だによく分からないことも多いけど、あんな針金一本で身体が変わるってことが、本当に不思議で不思議でたまらない。
一の会で尊敬できる先生方に出逢い、ここで学びたい!と思い、飛び込んだ東洋医学の世界。
最初は、言っている意味すら分かんなかった。
弁証・・・?え、問診とって数十分でこの人の体質を見極めて鍼するん?
脈の形に違いなんてあるの?いやいや、一緒にしか思えない・・・!
お腹が硬い?え、お腹って柔らかいものじゃないの?
背中に凹んでいたり逆に硬くなっていたりする部分がある・・・???え、背中ってみんな同じ形じゃん!!!(笑)って。
でも、一の会で学び、家族や身近な人に実践させてもらっているうちに、
ただ問診で話をきくだけじゃなくて、なにが背景にあるのか、なにを聞けば証を立てるのに結びつくのか。
身体に触れるときも、この身体があらわしているのはなにか、なにを言いたくて症状を出しているのか。
この脈は肺が弱いとか、肝が鬱してるとか、教科書で習ったそんなんじゃなくて、
なんとなく身体や姿から伝わってくるもの、言葉にのって伝わってくるもの。
何人もの身体に触れさせてもらっていると、理屈じゃあらわせない、そんなものも含めて人を診ている気がする。
触れるときも、強く押したり、自分が力んで触ると、相手も力んで身体の本当の姿が見えてこない。
やさしく、軽く触ると、身体が安心して本当の姿を見せてくれる。
そんな経験を何度もさせてもらった。
いまや、脈診の機械ができたという事も聞いた。
形の可視化や数値化はできるだろうけど、その人の身体がどうして緊張をしているのか、
話しているうちに体がどう変化していくのか。
そういうものまでは、捉えられないんじゃないかな、とは思う。
脈も時に本当の姿を隠す。
緊張していると張り詰めるけど、お話しをしてリラックスしてくると、脈の形が変わってくるなんてことはざらにある。
問診も、学校で習ったようなチェックリストのように
「この症状があればこの体質。」
「ここに当てはまれば、この証。」
ってわけではない。
その人の言葉、表情、声、身体の反応・・・。
その場で起きていること全部を受け取りながら、全部をすり合わせて身体を診ていく。
「気」がなんなのか、まだまだ分からないこともいっぱいある。
読み取れないこと、意味不明で症状が繋がらないこともある。
でも分からないなりにも、やっぱり「気」ってものを、身体を通して読んでいることは確か。
分からないことだらけだからこそ、身体は奥深くて面白い。
そして、ご縁のある方と、そんな身体の奥深さを一緒に探っていけたらと思っています。





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