この記事について
元気で生きることを東洋哲学的な観点で解説してます。人間は、小神様ですので、健やかな心の状態が身体に写し鏡のように表現されます。
東洋医学における気とは、宇宙・自然界に満ちているエネルギーのことで、人では生命エネルギーそのものであることを前回の投稿で書きました。
前回ブログ 「そもそも元気とは ー 病気の対語」
本来ひとつであるこの生命エネルギーを、この地球上で生きている現実に焦点を当てて、さらに二つに分けて見てみたいと思います。
ありていに言えば、この世の生命エネルギーについての解説です。
ひとつは天空のエネルギー。
空(くう)といっても、からっぽではありませんよね。笑
直接目には見えなくても、空気や太陽光、太陽や月の引力などをはじめ様々なエネルギーに満ちています。
そしてもう一つは、大地のエネルギーです。
私たちが口にして物質的に肉体を養うのは、すべてこの大地から生じたものです。
呼吸によって天の気=空気は身体の上部の胸に納まり、食べることによって大地の気=食物はお腹に納まりますよね。
よ~く見てみると人間だけでなく、地球上の生物はこのように、すべてこの天地のエネルギーを受けて生きていますよね。
ですから私たち人間は、親である天地に養われる子供でもあるわけです。
さて、本題はここからです。
天の気は、一時も休むことなく変動しています。
穏やかな天気の時もあれば、台風などのように荒れ狂う時もあります。
そうすると、天の気が穏やかな時は植物も人間も伸び伸びと成長し、穏やかに過ごすことができます。
ところが天の気が荒れ狂うと、河川は氾濫し、山は崩れ、家屋は倒壊するなど、様々な災害が及ぶこととなります。
東洋医学の根底には、天人合一思想というのがあるのですね。
これはどういうことかと言いますと、大自然はマクロコスモスに対して人間は、小自然・ミクロコスモスであるということなのです。
私たち人間は、すなわち小さな宇宙だという考えなのです。
このように考えますと、私たちの心や気持ちは、すなわち天の気であるということになりまして、これを神と称します。
ですので、大自然をつかさどる神様は大神様。
私たちの心身をつかさどるのは小神様となるわけですね。
小神様がすなわち、私たちの心であり意識なのです。
そうしますと、生命エネルギーにとって最も大切なことは、私たちの心の状態となりますね。
この 小神様 が荒ぶると、大地である身体に災いが生じます。
逆に 小神様 が穏やかで喜びに満ちていると、身体も健やかで豊かになることが出来ます。
ですので身体の状態は、心の写し鏡となる訳です。
東洋医学では、この 小神様 は心の臓、胸にあるとして様々な方法を用いて 小神様 のご機嫌をうかがいます。
健やかな身体は、健やかな心から。
生命エネルギーがはつらつと輝くような状態が健康ですね。
東洋医学の専門書では、恬惔虚無(てんたんきょむ)とだけ記されています。
さあさて、この 恬惔虚無(てんたんきょむ) って、なんなのでしょうねぇ。
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