日々のしおり

プチ てんかん発作?

この記事について

 軽いてんかん様の発作と、この季節に特徴的に現れる生理的変化とその対処法を書いてます。

 青い太文字には、リンクを貼っております。

 みなさま、お久しぶりでございます。(笑)

 霜月、11月を迎えてあっという間に本日は、立冬です。

 もうすでに日暮れが早くなったなぁと感じていたのですが、今日を境に日を追って日暮れ時が早くなるのですねぇ。

 夏が大好きな筆者は、何となく寂しい気持ちになります。

 先週、養生のために定期的にご受診くださった女性の方から、こんなお身体の状態を尋ねられました。

事の発端

 ある日の夕食直後、急に寒気がして全身がシビレだし、同時に全身の関節が痛みはじめ、見ると皮膚が紫色になっており、風邪かな?と思われたそうなのですが、それにしてはおかしい…

 その後、入浴されまして身体が冷え切っていたと、気づかれたそうです。

 そして睡眠中、急にホットフラッシュのように急に体が熱くなり、たくさん寝汗がドッと出たとおっしゃるのです。

 その後は、何も問題なく過ごせたそうなのですが、「先生、あれはいったいどういう事だったのでしょうか?」と尋ねられたのですね。

 問題を解くポイント

1.先ずは夕食直後に発症していることです。

 食後にすぐに発症している事から、食べたものが元気の流れを阻む邪気になったのではないかと見当をつけることが出来ます。

 そんなことってあるのか?って、思われるかもしれません。

 ですが、東洋医学的には「食厥(しょくけつ)」と称する、いわゆる「てんかん発作」の原因になると認識しているのです。

 実際、筆者も何例かの「てんかん症」を扱った経験がありますが、この「食厥(しょくけつ)」のパターンは実際に診たことがあります。

 

 そしてさらに、発症以前の飲食の状態をお聞きいたしますと、このところ何故か間食が過ぎておられたとのことでした。

 ですので、胃に停滞していた飲食物が夕食を摂るタイミングで、ご自身の生理的能力を超えてしまったのだと認識することが出来ます。

2.秋が無く、いきなり冬になった。(気候的要因)

 通常ですと夏から徐々に気温が下がり、その過程で自然と水分の摂取量も少なくなります。

 それがいきなり寒くなったのですから、暑い時期にため込んでいた水分が停滞していて、それが寒冷の気に触れて行き場を失った状態が、関節痛となって現れたのですね。

 関節は、常に動かしていますから、普段から元気の流れも体液の流れもスムーズなのですが、一旦停滞しますとこの体液が元気の流れを阻むようになりますので、先ずは関節の痛みとして現れるのです。

 梅雨や雨天時に、関節が疼いたり痛むとおっしょる方も、このような病理で現れることが多いですね。

3.ストレス要因

 ストレスによって元気の流れが正常に行われていないことをはっきりと認識したのは、東洋医学独特の脈診によってです。

 東洋医学的には、いわゆる「気滞」と称される状態です。

 左手の脈に比べて、右手の脈が極端に弱かったのですね。

 これはなにを表現しているのかと申しますと、身体の右側が邪気に阻まれて元気が流れていない状態を示しています。

 そしてさらにお聞きいたしますと、お身内の方が入院され、何かと気苦労が多かったこと。

 習い事をしてる先生から、自分で教室を持つようにとのご指導があったことなど、身辺の状況が目まぐるしく動いておられたとのことです。

まとめ

 最後に書きました「ストレス要因」ですね、この「気滞(エネルギーの停滞)」によって、元気の代謝がスムーズに行われず、体内に元気がうっ滞して熱を生じておられます。(体温計では現れません)

 この熱が胃に在りますと、機能亢進となり過食傾向になるのですね。反対に、冷えると機能減退、食欲不振となります。

 女性の方で、生理前になると食欲が亢進するとおっしゃる方は、この病理です。

 ですので、この方の置かれた状況が気滞を生み、そして体内に熱を生じさせ過食へと引っ張って行ったことが分かります。

 結局この方は、ごく軽~い「食厥(しょくけつ)」、つまり「てんかん発作」の手前で上手く逃れられたのですね。

 夜間のホットフラッシュも寝汗は、、体内の熱と体液を発泄されたという事ですね。

この時期の養生

 夏からいきなり冬になったことで、体内の余分な水分が停滞しておられる方が多いです。 

 今現在まさに、体液の粘性が高くなり、元気の流れを阻むことで様々な病気や症状が現れている方々を体験中です。

 またやっと昨年、秋の花粉症が治ったと思ったのに、ちょうど先週あたりから再発して透明の鼻水がたくさん出るようになったとおっしゃる方もいらっしゃいました。

 現代医学では、アレルギー病として扱いますが、東洋医学では体液の代謝異常として認識して治療を行います。

 適切に養生をしていただくと、ほとんどの方が完治されます。

 対処のポイントは、「代謝をあげること」です。

 冷飲食など、代謝を低下させるものなどを出来るだけひかえて、さっと汗ばむ程度の適度な運動がよろしいですね。

 運動後に、排尿の回数や量が増えるとなお良いですね。

 また心を緩め、ゆっくり入浴されたり温泉に浸かったり、サウナなどでさっと汗をかくのもよろしいかと思います。

 みなさま、どうぞ調子よくお過ごしくださいね。

 それでは、また書きますのでよろしくお願いいたします!

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