日々のしおり

受け取ることと親密感

よもやま話

 要介護状態での自宅療養の日々。

 朝寝、昼寝、夜寝と、まあ、なんぼ寝たら気が済むねんってくらい寝てます(笑)

 入院中、看護師の方々は、本当に至れり尽くせりでよ~くお世話してくださいました。

 ありがたいことです。

 それでも、筆者の意識にあったことは、「時間がかかっても、自分でできることは自分でやらなあかん」ということでした。ナースコールも、ほとんど押しませんでした。

 立派でしょう。(苦笑)

 自宅に帰ってくると妻も娘もとても気遣ってくれるのですよね。

 靴下一枚履くのにも、ちゃんと履かせようとしてくれるのです。

 ところが、退院当初はこれも拒んで自分でやろうとしてしてたのです。

 その間、ずっと見守ってくれてたのですが、フッと「待てよ、これ着せてもらったり履かせてもらおうか」と思ったのです。

 するとどうでしょう、妻も娘もとても喜んで補助してくれるのですね。

 同時に、自分の心もスッと楽になったのです。

 

 あぁ、これまで自分は、「かたくなな意識でずっと生きてきたのかもしれないなぁ」と、この時に気づいたのです。

 筆者の場合、常に人に甘えたり頼ったりしてはいけないという、かたくなな気持ちが、「俺が俺が」の自我の肥大・拡大につながっていたのかもしれません。

 もう何年も座禅に、通ってたのにねぇ。(苦笑)

 

 自分ひとりで頑張ってるという意識は、周囲との関係を希薄にしますし、思い通りに事が進まないと焦ったりイラっとしたり、場合によっては怒りが湧き起こったりもしますしね。

 これって振り返れば、治療にも現れていたと思います。

 相手と相撲を取ってるつもりが、いつの間にかひとり相撲になってしまって、ひとりでウンウンうなってるのですよね。

 すると、あなたが私を苦しめる…ってことになっちゃうわけですよね。(爆笑) 

 そうなると、勉強も苦行・難行になってしまいますし、やればやる程、益々自我が肥大化してしまいますね。

 筆者的には、決してストイックな生き方とは思ってなかったのですが、もういい加減にしようと思います。

 

 家族の厚意を初めて受け入れたその日の夜、筆者の布団に娘が入り込んできました。

 あぁ~、これだったんだなってしみじみ幸せを感じました。ありがたいことですねぇ。

 して差し上げることと、してもらうこと。

 どちらも抵抗なく素直に行えるようになりたいものですね。

 

 ちょっと寒さも緩んだかのように感じております。

 みなさま、今日も一日お元気でお過ごしくださいね。

 また書きます。

 いつも、ありがとうございます。

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