先週の炎天下から、梅雨模様の天候となって参りました。
患者さんの中にも、ちょっとしんどくって、少し食欲も落ちて来た、とおっしゃる方もちらほらいらっしゃいます。
いわゆる、夏バテの兆候ですね。
この夏バテ防止のための秘訣をひとつ、今回書きますね。
それは、できるだけ水を飲まないようにする、ということです。
特に冷飲です。
何のために?
はい、不必要な汗を、できるだけかかないためです。
表現を変えますと、汗をかきすぎないためです。
世間で言われていることと、だいぶん違いますねぇ~。
ですが、我々の医学的見地からは、このようになるのです。
そもそも汗は何のために出るのでしょうか?
体内の熱を、体液と一緒に外に逃がすためですよね。
体内の熱=エネルギーです。
汗=体液+エネルギーです。
簡単な図式です。
汗が出過ぎると、体内のエネルギーが不足して、今度は汗が止まらなくなってしまいます。
そうなると、いよいよ虚脱症状、脱水症状で倒れることになります。
このエネルギー、我々の医学では、「気」と呼びます。
気が虚脱すると、大変なことになります。
脱水を防ぐための飲水が、過ぎるとかえって虚脱・脱水症状となってしまうのですねぇ。
みなさま、たいていの方はおしっこすると自分で溜めることができますよね。
エネルギーが不足すると、おしっこを溜めることができずに、垂れ流しとなります。
生命の危機ですよね。
体液の漏れを、自分で調整できなくなることって、怖いことなんです。
みなさま、真夏の暑い時に水を飲むと、とたんに汗が吹き出すといった経験ありませんでしょうか。
積極的に水分を摂ると、汗をかきすぎてエネルギー不足となります。
その結果、虚脱とまではならなくとも、体がだるくなり、回復しがたくなります。
また、体内のエネルギーが不足するので、消化能力が低下します。
ですから食欲も減退しますし、軟便・下痢にもなりやすくなり、ますます体力が落ちてしまいます。
するとどうしても、口に入りやすい冷たいものや飲水に手が伸びますので、悪循環へと陥ってしまします。
飲水は、積極的に摂る、というよりも、ちょっとひかえめに、
そして常温に近いものを摂るというのが、何よりもの夏バテ防止になります。
ちょっと心がけてみてください。
朝の目覚めも、すっきり。
すぐに実感して頂けると思いますよ。
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