日々のしおり

治めたいんだけど治まらない・・・(1)

診察室の窓

 先日、久々に身体の不調を訴えて来院された患者さんとの会話から。

 この数か月、自分の中で憤りを感じて職場の人間関係の中で、閉じこもっていると。

 

 その方がおっしゃるには、あることがきっかけで怒りの感情が湧きあがり、以来次々と怒りが怒りを呼び起こし、職場での人間関係を維持するために、ひたすら抑えているとのこと。

 怒りの感情が惹起してからは、思考が次から次に働いて、頭も心もいっぱいいっぱいになってしまい、人と接する機会も極力避けるようになっているとも。

 社会参加はしているけれど、いわゆる閉じこもり状態に近いと、現状の辛さを切実に話してくれました。

 

 うんうん、あるある・・・筆者にも覚えがあります。

 

 ところで、何がつらくって、なにがしんどいのでしょうね。

 

 結論は、自己肯定感を培うことに落ち着きました。

 

 そもそも感情というのは、こころの波のようなものではないでしょうか。

 風が吹けば、こころが波立つのは自然ですよね。

 そのままにしておけば、また治まる時もあろうものです。

 ところがいつまで経っても、波が鎮まるどころか反って大きくなる・・・

 なんででしょうか。

 

 考えるからです。

 考える内容は、自己の正当性と相手の不当性。

 自分の正当性と相手の不当性を考えれば考えるほど、怒りの波はどんどん大きくなるのですよねぇ。

 もう、嵐になってしまう・・・

 そして、どんどん苦しくなっていくのですよねぇ。

 

 自己の正当性を考えることは、ある意味防衛な訳です。

 こころの自己防衛です。

 

 では、なんで守ることが必要なのでしょうね。

 

 続く・・・

 

 

 

 

 

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