この記事について
急性疾患であったため、速やかに症状が回復した症例です。※当院では、原因治療を行いますので、局所治療はいたしません。
40代 男性 会社員
経 緯
数日前にロッククライミングを行っている最中、腕を伸ばした時から急に背中に痛みが現れたとのこと。
それから以後、左肩甲骨の内側を中心に痛みがあり、そこを中心に首から腰の上部にかけて筋肉が突っ張るような痛みがあり、左肩から肘にかけてしびれるとのことでした。
最もつらい時には、鎮痛剤も効かないとのことで、知人のご紹介でのご来院となりました。
考 察
主訴は身体を動かしたり歩いたりすると楽になり、反対にデスクワークなどで身体を動かす機会が少なくなると悪化されます。
しかも、仕事が忙しくなられると悪化されますので、いわゆるストレスが大きく関与しておられることが理解できます。
また時に喉に何かが詰まった感じがする、湿疹ができやすい、春季に鼻が詰まりやすい、食後に眠くなる、軟便や下痢になりやすい、尿が濁ることがあるなど、体液の循環不全によって体液の粘性が高まっておられることが分かります。
ストレスによって元気が体内に停滞し、熱を生じて体液の粘度を高め、この粘度の高い体液がさらに元気の流れを阻害して発症していると判断いたしました。
使用経穴
手太陽小腸経 右後溪穴
足厥陰肝経 左章門穴
最初に右後溪穴で主となっているストレスによる元気の停滞を解放し、その後に左章門穴で腹部に停滞している熱と粘度の高い体液を正常に排泄できるように導きました。
経 過
治療後、すぐに結果が現れ、緩解。
以後、3年を経たのちも再発はありません。(ご本人に確認済みです。)
再発しないのは、慢性化する前にご受診くださったこと、病因となった根がそんなに深くないことによるものだと考えられます。
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