日々のしおり

遭遇した副反応の症例 (1)

症例

 街中の場末にある当鍼灸院でも、副反応を主訴として来院される方がチラホラいらしておられます。

 症例に検討を加えておりますが、扱った件数があまりにも少ないので、これらを以て一般化は出来ないと思います。

 ですが、数例ですが可能な限り書いて参ります。

 あくまでも9月に入りましてからの、いち鍼灸師が診た症例ということで、みなさまのご参考になればと思いまして、シェアいたします。

 20歳代 男子学生  原疾患 潰瘍性大腸炎

 2回目の接種後のその夜から、頭痛、項から肩にかけての強ばり、激しい悪寒、筋肉痛様の疼き、関節の痛み、そして40度近い高熱が3日間続いたとのこと。

 解熱剤も服用したのだけれど、その間、まったく効果が無かったと言います。

 これだけの情報でも、外から侵入した病原菌(ウイルスも含む)によって生じる表証(いわゆる風邪)とよく似ていることが分かります。

 漢方でしたら、麻黄湯証にとてもよく似ています。 <拙ブログ「鍼道一の会」専門的内容でも書いてます>

 来院されたのは、接種後の諸症状が治まってからでした。

 原疾患が、内熱と深く関与していましたので、くまなく身体中、切診をしたところ、いつもならすぐに解放される内熱が上手く行かないのですね。

 そこで身柱穴に鍼を置きましたところ、背部の表面からまるでエイリアンが出てくる?と言うほど体表が隆起して内熱が抜けて行きました。

 

身柱穴 背部正中

 これが接種によるものなのか、解熱剤を用いたために熱が体内に隠れていたのかの判断はつきかねます。

 ですが一旦解熱しても、その熱がどこかに残っていると、後々何らかの形で体調に影響することは、容易に推測することが出来ます。

 ちなみに身柱穴は肺の臓に深く関与するところでして、東洋医学的には五臓六腑の鍋ブタのような働きをしています。

 身柱穴に鍼を置いたのは、例えば、内圧の高くなった圧力鍋のおもり(調圧弁)を開くようなイメージで内熱を解放したのです。

 東洋医学的な「肺の臓」についてお知りになりたい方は、専門的内容ですがこちらをご覧ください。

 東洋医学の臓腑概念

 肺の臓に関して

 肺の臓は、人体の最上部に位置してますので、下位の臓腑の状態が現れるところでもあります。

手太陰肺経流注

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