今週、2年ぶりでしょうか、四国の方が関西に出張で来たのでと、受診してくださいました。
治療を終えられての受付カウンターでの話です。
この方、ニコニコしながら「不思議だなぁ~」っておっしゃるのです。
通院歴のある読者の方はよくご存じだと思うのですが、当院では、痛むところや症状の現れてるところには、一切鍼をしませんよね。
症状は、他所に何らかの不調和があって、そこを調和に導けば、宇宙大自然の営み=生命力が発揮されて症状は自然と治まる…これが当院のポリシーです。
こんなこと説明しないのにこの方、こんなことをおっしゃったのです。
先生、仕事がうまくいかないときには、例えば仕事と関係ない妻と仲良くする、子供と仲良くするといつの間にか仕事もうまくいくってことですよね!って。
もう、筆者はびっくりしましたよ。!(@_@)!
この方、悟ったなぁ~って。
凄すぎますよねぇ、関係性の極意を感覚で掴んじゃったのですから。
そうそう、そうなんですよ!
かつてこのブログでも書いてると思うのですが、身体はあらゆる関係性の交差点なんですね。
あらゆる関係性ってことに思いを巡らすことって、自分がなんで今存在できてるのかって振り返ることですよね。
親が居てそのまた親が居て…ご先祖様ですよね。
亡くなっておられても、みなさまお墓参りとかお仏壇に手を合わせることってあるじゃないですか。
そのような方々を思い浮かべながら手を合わせることは、自覚しようがしまいが、関係性を意識してるってことですよね。
目には見えなくても、つながってる何かを感じておられるからだと思います。
ましてや、この世のつながり。
目の前の家族や友人。
住んでる家や地域社会。
その土地の空気。
毎日食べる食べ物や仕事。
春夏秋冬の季節の気の移り変わり
月の満ち欠け…
ありとあらゆるものの関係性の総体が、今の自分である訳です。
そう思うとね、自分に手を合わせることは、ご先祖様(今いきておられる親も含めてですよ)をはじめ、宇宙のありとあらゆるものに手を合わせることになりますねぇ。
大げさかなぁ。(笑)
でも、ほんまです。
ちょっと宗教チックな話になって参りましたが、東洋医学ってこういうことを語ってるのだと、今更ながら気づかされたのであります、筆者は。
ですから何かうまくいかないことがあるとね(現象)、自分の周りを眺めてどこか不調和と感じるところに(本質)意識を持っていくのです。
例えば、最近自分の部屋が乱れてるなぁ~とか、家庭内の雰囲気が重苦しいな~とか、なんか職場の〇〇と意見が合わないな~とかね。
そんな些細なところに意識を向けて調和を図る。
するとね、なんとなくうまくいくようになってくるのですよ、これが。
筆者の書斎の掃除や片付けは、いつも妻がやってくれてますので、筆者はいつもおいしくご飯を頂くという調和を図っております。(笑)
身体症状も同じなんです。
腰が痛いからって、腰に問題の本質がある訳じゃないんですよね。
これ、分かりにくいかもしれませんが。
過去ブロブ『7.やる気はゆっくりと(3)』
に掲載してます図をご覧くだされば、いくらかイメージして頂けるのではと思います。
前からまあまあ、気づいてはいたのですがね。
ここに至って、はっきりといたしました。
もうほんまに、患者さんに教えられてる毎日です。
ありがたいですねぇ~。
みなさま、ご自分を何より大切に致しましょうねぇ。
そして、自分を取り巻く関係性に思いを馳せてみませんか。
今日からしばらく、天気は下り坂ですね。
雨は浄化。
上から雨は落ちてくるのですから、筆者も頭の気を下ろして気持ちをゆったりとさせましょうかね。
そして、
過不足なくおいしくご飯を食べて
夜は気持ちよくぐっすりと寝て
心は穏やかに和やかに保って
病魔退散の真言です。(笑)
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