日々のしおり

食べるということ - 気の交流

飮食について

雪を頂いているような・・・可憐で強い
 飮食の目的は、エネルギー源を食物で取り入れ、身体を養うことですよね。

 巷では、自然食品とか、あれがいい、これがいいなどと情報が溢れかえっていますが、その前に

 食べるという素朴な行為に込められた意味に意識的になってみませんか?
 

 みなさま、食卓っていう言葉から、どういったことを連想されますでしょうか。

 家族、一家団欒、みんなで囲んで食べる、楽しい会話、ときに叱責・小言・・・

 それぞれ同じものを食べていても、その時々で味わいや美味しさが違うはずです。

 食べるということは、その時の状況や一緒にいる人との精神情緒と深くかかわり、深い絆も培われます。

 「同じ釜の飯を食った仲間」という言葉を聞いたことがありませんでしょうか。
 毎日一緒に食事をすると、自然とお互いがより深く親密になるものです。
 食事は、「どんな人」と、「どのような状況」で、「どんな思い」で食べているかが、食べ物を選ぶ以上に大切なことです。

 お互いの顔の表情を見ながら「美味しいね」と言って頂く食べ物は、内容がどうであれ、大きな喜びでもあり、喜びの場を共に過ごすことで、さらに親密に、豊かな心と体が育ちます。

 時にテレビを見ながら食事するのもいいでしょう。

 しかしテレビは食べ物の味、一緒に食べている人との関わりから「気」がそれてしまいます。
 もったいないですね。
 食事のときは、周囲を整えて、ゆっくりとお互いの顔の表情を見ながら、味わって食べたいものです。

 また今日一日あった雑事は、一旦は脇に置いて、気持ちを目の前の食卓に置きたいものです。

 また、いつも良い精神状態であればいいのですが、毎日笑顔で機嫌の良い状態なんて、ちょっと無理ですよね。

 そんな時も互いに思いやったり、時にぶつかったりすることがあっても、また一緒に食事ができる・・・素晴らしいじゃないですか。

 食べることは、喜びです。

 喜びを共有できるのって、やっぱり素晴らしいことだと思うのです。

 子供のごはんの食べ方や食べるときの、しぐさ・動作・表情は、言葉以上に子供の全状態が表現されています。

 大人だって同じです。

 食べるということ。

 ちょっと意識的になってみませんか。
 瞑想と同じで、何かが変わってきますよ!

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