シリーズ東洋医学的な『予防の基本と考え方」4回目。
これまでの投稿。(リンク貼ってます♪)
前回、冬と春とでは、自然界の気の流れが大きく変わるのだ、ということをご説明しました。
今回は、復習も兼ねながら、自然界と人間の気の流れの相関性を、もう少し具体的に解説したいと思います。
冬の自然界の気の方向は、内向き。
植物の種が固く閉じてるイメージでした。(下図)
人体に当てはめますと下図になります。
冬は寒いので、人間の身体は体温を保つために、陽気を身体の中心部に集めようとします。
ですから、手足に陽気をめぐらさなくなりますので、冷えますよね。
ですがその分、体内に陽気を蓄えることになるのですねぇ。
ですので、冬に汗をかきすぎたりすると、後から反って身体が冷えますね。
熊もカエルも、食べ物が少ない冬の時期に冬眠するのも、我々から観ると、この陽気を温存させるためなのです。
このような働きを、自律神経、な~んて呼ばないでくださいね。
これは、人に内在してます、神様のお働きです。
自然界も同じです。
すごいと思いません!?
普段、居るのか居ないのか分からなくても、ちゃ~んと万物をこのように、あまねく動かしてるんですよねぇ~、神様は。
そして春は、外向き。
いよいよ、種がこれからゆ~っくりと芽を出そうかな?ってイメージでしたね。
(下図)
春になって次第に暖かくなって来ますと、ヘビもカエルも熊たちも、冬眠から目覚めて大地から出てきますね。
そして梅や桜の小梢につぼみが出て→膨らんで→咲いてと、私たちの目を楽しませてくれます。
自然界は、すべて上向きに、そして膨張(外向き)という現象が現れます。
そして人体に当てはめてみましょうか。(下図)
冬の間にしまい込んでいた陽気が、梅や桜の小梢と同じように上に、外へと膨らんできます。
ですから、上に陽気が昇ってきますので手や頭も次第に暖かくなってきます。
はい、ここまでは自然の流れに沿ってるので、何も問題はありませんよね。
ところがです、冬の間に蓄えたものが過剰であったり不足してたりすると、どうでしょう?
これらが、自然界の気の流れを加速させて一気に押し寄せたら…
えらいことになると思いませんか?
ググ~っと押し込めてたものが、ホンのすこ~し開いたフタの隙間から一気に出て来るようなイメージです。
過剰であるものは、体液(単に水と呼びます)とか陽気が凝縮された熱とかですね。
不足してますと、ある程度陽気は上に昇るものの、膨らみませんよね。
春は、エネルギーのフィールドが拡がりますので、冬に蓄えが少ないと、だるくなってやる気も起きて来ません。
特に下半身のエネルギーが不足しますので、下痢しやすかったり、足腰もだるくなって、ちょっとしたことでけつまずいたり転びやすくなります。
これが春先に起きる病の、病理なんです。
ありとあらゆる病に通じるんです、これが。
花粉症で鼻から出る鼻水も、『水』ですよね~、元は体液なんですから。
皮膚に現れるブツブツでかゆ~いのも、皮膚の下から表に浮いて出て来たものですよねぇ~。
パニック症候群がこの時期に多発するのも、この病理です。
これ、この時期に起きる病、すべてに言えるんです。
今日は、日曜日なので、張り切って図を作ってみました。(*^-^*)
春3月、この時期になると毎年腰痛症がでるとおっしゃっるかたもいらっしゃいます。
先ずは全身の気が、上半身に集まって、下半身に不足するので腰が頼りなくなって痛み出すんだと考えます。(これだけじゃないですよ、もっと他の要因が重なります)
東洋医学では、ありとあらゆる病に対して、人体を小自然と捉える視点で診るのですねぇ。
そんでですよ、『1.予防の基本と考え方』 で上げてます『①自然界の気に適う』ってことのおおよそのイメージがつきましたでしょうか?
そして②~⑥の項目すべてに、この『自然に適う』ってことを掛け合わせるのです。
ところで、春はどのようなこころで過ごすのが『自然に適う』ことなんだろう? って思いませんか。
次回、また書きますね。
今日はてんこ盛り書いてしまいました。( 頑張りました!(^^)! )
日曜日は良いですねぇ~、ゆっくりできますもん。
あれもこれも、すべてはうちの「神さん」のおかげです。(*^-^*)
みなさま、良い休日を!!
① まずは自然界の気に適う(かなう)。
② ものごとにこだわらず穏やかで、しかも意欲的なこころ
③ 睡眠
④ 飲食
⑤ 寒暖に適した衣服
⑥ 労逸(ろういつ)= 運動不足、あるいは過労を避ける
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