この記事について
現代医学では原因不明の疾患であっても、東洋医学的には病因病理が明らかとなり、治癒に至った症例です。27 歳 独身 男性 会社員
主訴の経過
ある日突然、職場で意識を失い救急搬送されるも前後の記憶がまったく無く、病院での検査では異常が見つからないにも関わらず、右半身のしびれ感・麻痺が残り、ひとりでは歩行も困難な状況でご受診くださいました。
また常に頭痛とめまいがあり、時に吐き気を伴い、頭痛は雨の前後に悪化し、めまいは回転性で特に朝起きると立っていられないほどで、吐き気はいつ出るかわからないとのことでした。
会社は長期休暇を取り、松葉杖をつきながら母親に付き添われての来院でした。
考 察
ご本人は、あまり自己主張・自己表現が上手くなく、黙々と集中して仕事をこなして成果をあげるので、社内の評価はとても高いとのことです。
しかしながら治療過程で、失恋による痛手。
実は人と会って会話するのがとても辛く感じる。
仕事上のことで怒りや憤懣(ふんまん)をためていたと話してくれるようになりました。(かなりオーバーワークだったようです)
治療の過程では、て感情が鬱積していることを自覚していただけるよう会話を通じて促すとともに、その消化方法を互いに話し合いながら進める事となりました。
感情(情動)エネルギーを自ら抑え込みすぎ、体内に鬱積して元気が手足や頭部にめぐらなくなった状態です。
使用経穴
督脈 中枢 or 筋縮、百会
足少陽胆経 足臨泣、 いずれかの内、1~2 穴を選んで鍼を置きました。
経 過
3診目に右半身の感覚が回復し、4診目にライブ演奏会に参加できるようになり、順調な回復過程に入られました。
5診目から、人と会話することが、つらいと感じないようになったとのこと。
25診目でほぼ症状は消失し、7か月後に仕事に復帰。
33診目、17か月後に随伴症状と再発の不安が消失し、治療を終えることができました。
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