この記事について
逆子の臨床所見と治療について。めでたく、自然分娩に至った症例です。症例. 42歳
この方は、神戸大震災で家屋倒壊を経験しており、以後地震の前になると感覚的に敏感になり、予知できるようになったとのことです。
そんな中、妊娠29週目で2021年7月30日深夜の京都南部地震に遭遇し、大きな不安を感じて以後、胎動をあまり感じなくなり、産科での定期検診時に骨盤位と告げられたそうです。
所 見
脈診所見では、身体の左右差が大きく、呼吸もしずらいと自覚されるほど腹部も固く緊張しており、腹部の切診所見でも明らかに骨盤位であることを確認できたました。
治 療
もともと身体の元気の流れに左右差があったところに、地震に遭遇して驚き、身体の左右差を伴ったまま気が激しく上に昇ったために骨盤位となったのではないかと判断。
(詳しくは、逆子(骨盤位)の鍼灸医学的見解 をご覧ください)
身体の左右差を整え、気を降ろすために、身柱穴、内関穴、至陰穴を用いて治療。
至陰穴は、接触鍼を用いました。
身柱穴
直後から腹部が緩み胎動が感じられ、妊婦はとにかく呼吸が楽になったと話してくださいました。
3日後、検診のために訪れた産婦人科にて、正常位に服しているとのことでした。
この方は、治療後順調な経過をたどられまして、2021年10月4日、午後8時頃に陣痛が始まり、翌5日午前1時に無事自然分娩で、元気な女の赤ちゃんをご出産されました。
5日早朝、ご主人さまからLINEで連絡を頂きまして、筆者も至福の感動と興奮につつまれました!
心より、おめでとうございます!!
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