この記事について
出産予定日を過ぎても陣痛が訪れず、鍼灸で分娩誘発を行い、治療後、即日出産に至った例。36歳 会社員
この方は、これまでに様々な不妊治療をされており、いずれも無効であったにもかかわらず、当院に妊娠を目的にご受診くださった方です。
初診後、約1か月、4受診目で妊娠が確認できました。
これまで、妊活で一生懸命になっていたのを、人生の流れに任せると決めてから間もなくのご懐妊でした。
(よくあるパターンです)
妊娠後は、悪阻(つわり)症状も現れましたが、約6か月半鍼灸療養を続けて下さり、11診目で体調も安定され、ご自宅で療養されることになり、鍼灸療養は一旦終了となりました。
その後、臨月を迎えられ、予定日を7日過ぎても一向に陣痛の気配がなく、産婦人科医から2日後に陣痛促進剤を用いた分娩誘発を行うと告げられての再来院となりました。
治 療
初産でもあり、不安と緊張による気滞と判断いたしました。(これまでの所見も考慮)
またこれまでの経過を拝見していたこともあり、元気は充実しておられるので、思い切った処置を取りました。
百会穴と合谷穴を用いて上方向にエネルギーを開放し、三陰交穴を用いて子宮口で堅く固まり閉じているエネルギーを下に引いて解放・開けるイメージの治療です。
結 果
治療当日の夜から出血が始まり、そのままタクシーで入院されて無事出産。
産後の経過も順調で、当院とのご縁も一旦は終了。
その4年後、再びご懐妊されてのうれしいご来院・再会となりました。
使用経穴
・督脈 百会穴
・手陽明大腸経 合谷穴 ・足太陰脾経 三陰交穴
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