治療期間 14日間 3診目でご卒業
※当院では、原因治療を行いますので、局所治療はいたしません。
50代 女性 主婦
主 訴
以前から左肩が五十肩のようで段々と動かしにくくなっており、左手の拇指の痛みが鍋や包丁を持っているときなどに次第に現れるようになっていたのだそうです。
そして約3ヶ月ほど前、朝起きると突然、ばね指の症状が現れたとおっしゃいます。
その後、次第に左母指のつけ根に痛みと腫れ、むくみを伴うようになり、指に力が入らず、日常のちょっとした作業にも支障をきたすようになったとのことでご受診くださることになったとお話しくださいました。
緩解因子
・動かしていると、楽になってくる。
増悪因子 ・朝起きた時 ・冷えた時(腫れを伴う)
考 察
気滞から内熱と湿痰を産生し、内熱と湿痰が左胸・脇腹部で気血の流れを阻んでいると診断。
(この病理的パターンは、この病に関わらずかなり多いです)
主に、下図の章門という経穴で病邪が停滞し、左肩だけでなく左胸全体の元気の流れが阻害されて、左親指に症状が出ておられました。
治 療
足厥陰肝経の左章門穴と足少陽胆経の左足臨泣穴を選択し、気滞をほどき、内熱を開放し、湿痰を下に導くといったイメージでこの2穴同時に鍼を置きました。
予 後
上記の経穴を使用し、週1~2回のペースで治療を行い、3診目にご卒業。
のぼせやすい、雨の前後の頭痛、尿漏れ、鼻炎といった随伴症状も消失されました。
以後、養生のために月1回程度のペースで通院を継続してくださってます。
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