うらを見せ
おもてを見せて
散るもみじ
良寛
一説によると、良寛の辞世の句と言われているようですが、目に触れて心の空間にジンワリと何かが拡がる感覚を味合わせて頂きました。
ですが、筆者はまだまだ「生きる気」満々、です。(笑)
そして相変わらず食っては散歩して寝る。食っては散歩して寝る…というなんとも贅沢な療養生活を送っております。
食うことはさておいて、なんぼ睡眠をむさぼるねんって感じですが、えらいもんで日々回復を実感してます。
とりわけ髪の毛の変化です。
筆者は、丸刈りにしてるのですが、髪の毛の生えてくるのが早く感じてまして、加えて剛毛度もUPしてるように感じてます。
妻は、再び髪の毛を伸ばしたら、白髪消えてるんちゃう?とまで言ってくれてます。
自分に備わった生命の営み。
今更ながら驚いています。
この生命の生かそう、生かそうとする働きに任せておけば良いのでしょうが、時間がたっぷりとあれば、いらんこともまた考えてしまうのですよね。
そこがまた凡夫の凡夫たるゆえんなのですが、最近、自ら生命の働きを遮るようなことをしてしまいまして、今回もちょっと告白めいた内容になりますがシェアしたいと思います。(苦笑)
20数年前の臨死体験の時も、「命」ということを強く意識させられたわけですが、今回はそれに加えて「いつ死が訪れるかわからないんだ」って強く感じたのですね。
自宅療養してますと時間はたっぷりあるためでしょうか、子供のころからの些細なことが結構頻繁に意識に上って来て、あぁ~、ここでいったん立ち止まって整理・清算が起きてるのだろうなと漠然とした思いで任せていたのですね。
その延長線である日、フト、いつ死ぬか分からないんだし、この際、親や先祖から受け継いだ資産を次の世代に残すことも考えておかんとなぁ~、なんて思いが頭をもたげてきたのです。
そこでネットでいろいろと調べていたんですね。
そしたら骨折してる左の肩が、じっとしてても急に疼くし痛みはじめましてね、もう、ちょっとでも動くと激痛が走るのですよ。
筆者もまあ医療人の端くれですから、身体の異変を感じながらも、さすがにこれはおかしい…って思ったのですね。
そしてたまたま妻が書斎に入って来たので、一連の筆者の心の内を打ち明けまして、あとは君たち好きにしてねって告げて、お酒を三口・四口飲むと、うそのように痛みが引いて行ったのですね。
もう、自分が自分に笑うしかなかったですね。(爆笑)
これ、どういうことかといいますと、まず次の世代に残そうとの思いの根底には、不安と恐れがあったのですね。
出発点が、不安と恐れ。
これ、ちゃんと次の世代に受け渡さないと、親や先祖に申し訳がないというものです。
ここから思考が働き出して、具体的に調べるという行動が生じたわけです。
ネットでは、相続にまつわる争いや相続税のことなどがいっぱい出てるんですねぇ。
あらかじめ相続対策をするとしないでは、こんなにも違いが出てくるんですよって感じです。
ですから、調べれば調べるほど不安と恐れは大きくなりますし、元気な今のうちに…な~んて思考がどんどんエスカレートして働くのですよね。
身体も当然、気が上りますし緊張してこわばるわけです、知らないうちにねっ。
そら、痛いですわなぁ。
そんで妻に一部始終を話し(手離す)、お酒で気を巡らせて緩めることができたから、すぐに楽になったのですねぇ。
身体ってね、心と魂と自然界の気の交差点のようなものです。
まっ、自分と関係しているすべての気(目に見えるもの・見えないものも含めて)の交差点とも言い換えることができます。ここは霊的と表現したいところです。
心にレモンやウメボシを口にしたことを思い浮かべると、唾液が出るじゃないですか。
身体は、現実と空想を区別せずに反応するのですねぇ。
気に正直に反応するということです。
自然界とのかかわりにおいても、暑ければ勝手に毛穴開いてくれますし、寒ければ毛穴を閉じてくれますよね。(暑気・寒気)
この働きを自律神経なんていうと、人間(生物)の素晴らしさが色あせてしまうように感じるのです。霊妙だなぁ~って、筆者はね。
これまで臨床で、ご自身の身体の状態をネットで調べて、大きく状態が悪化して煮詰まって来院される方々を、数多く診てきたにもかかわらず、自分のこととなると、まあこんなもんです。(苦笑)
いやぁ~、改めて自分というものを思い知らされたわけですが、これもケガの巧妙でしょう。そうでなければ「なんか肩凝ったなぁ」くらいにしか思わなかったでしょうね。
ところで、相続に関しては来年の申告時期に税理士の先生(40年来の友人です)に話して任せようかと思ってます。
でね、税理士から「相続税なんて、まったくかかりませんよっ」って言われたりしてね。(大爆笑)
こうなるともう、「ひとり遊び」ですねぇ。💦
まあ、なんと幸せなことでしょう。(*^-^*)
いよいよ年の瀬も迫って参りました。
世間ではコロナ問題が再燃してますが、まっ、風邪を引かない程度の用心でよろしいのではないでしょうか。
過不足なくおいしくご飯を食べて
夜は気持ちよくぐっすりと寝て
心には家族と和やかに過ごして来年の楽しみを思って
コロナに限らず、病治しもこれに尽きると思います。
来年もつらつらと書いてまいります。
みなさま、お元気で素晴らしい新年をお迎えくださいね。
いつも、ありがとうございます!!
昨年のこの時期の金剛山にて
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