さて、今回から食に関することを東洋医学の視点から書いて参りたいと思います。
私たちの住む日本では現在、食べ物が豊富にあります。
食と健康
な~んかいい響きだと、筆者には感じられます。
食べることって、本当に喜びですもんね。
食べて健康になるって、ダブルでうれしいじゃないですか。
そんな豊かさに満ちた食環境にあって、健康に生きるための食生活。
いったいどのようなものを、
何を基準に選べばいいのか、
これらのことがとても大事なことになってくると思うのです。
食といえば、なんといっても同じアジアに位置する中国! というイメージが筆者にはあります。
筆者が、東洋医学を学んでいるということもあるとは思います。
ですがあの広大な大陸には多様な動植物が存在してますし、おおよそ人は、口にできるものは何でも食べて来たという歴史があると思うからです。
特に凶作や戦争など、飢饉に見舞われた時など、普段なら絶対口にしない毒を含んだものまで、口にせざるを得なかったと思うのです。
日本だと、ヒガンバナの球根やワラビ、ゼンマイなどの野草や、ササの実、ソテツ、クヌギなどの木の実などが、どうやら救荒食物だったようです。
そんな救荒食物でも、ワラビ、ゼンマイなどは筆者の大好物のひとつです。
美味しいですもんねぇ~♪
その中国には、農業と医学の創始者といわれている伝説の人物がいました。
神農と呼ばれてる神様です。
今から4~5000年前の古代中国の神様で、身近な草根木皮を口にして、何度も毒に中ったと言われています。
その後、約2000年前に「神農本草経」という神農の名がついた薬草書が著されて、現代に伝わってます。
おそらく、手あたり次第何でも食べざるを得ない事情があったのでしょうねっ。
そんな経験に経験を積ねた中から、薬草―生薬も選び・考え出されてきたのでしょう。
むろん、食べ物に関する経験と知識も豊富に培われてきたに違いありません。
筆者は、鍼灸を専門に行っておりますが、漢方も同時に並行して長年学んできております。
漢方の考えなどを背景に、これからできるだけ簡単に分かりやすく書いて参りますね。
その漢方の考えに先立つ、中国最古の書物に<黄帝内経(こうていだいけい)>が在ります。
実はこの書物こそが、鍼灸医学の原点なのです。
マニアの方は、ブログ『鍼灸医学の懐』に、筆者の意訳と原文を収納しておりますので、ご訪問くださればと思います。
先ずはこの書物の考え方を基に、人と食との関りについて書いて参ります。
次回は、食に向けるまなざし。
こんなざっくりとした視点から、次第に細かく書き進める計画です。
みなさま、引き続きお付き合いくださいね。
それではまた、ぜひご訪問ください。
どうか、みなさまのお役に立ちますように💛
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