日々のしおり

天候と身体

季節と共に

 みなさま、こんにちは!

 随分と久しぶりの投稿です。

 実は6月末に治療所を移転しまして、名称も「いおり鍼灸院」から「一の会 鍼灸院」と変わりまして、より公益性の高い治療所として出発しております。

 この間、まあ繁忙でして、年代物のCPUがフル活動でした。

 移転のお話が急であっという間に事が進みましたので、ホームページの書き換えもできておりませんが、移転と名称変更の告知は致しておりますので、下記アドレスでご確認頂けたらと思います。

 http://www.iori-hermitage.jp/

 

 さてこの時期、梅雨ですね。

 例年ですと、蝉が鳴き初めてしばらくすると梅雨明けだったのですが、今年は蝉がうるさいほど鳴いているのに、まだ梅雨明けしません。

 しかも、気温もそんなに上がりません。

 この気温の上がらない梅雨の影響で、様々な身体症状を目にする機会が非常に多いのです。

 梅雨時期の身体の特徴的な状態と言えば、体液の循環不全を来しやすいことです。

 湿度が高いと、身体の毛穴から水分が蒸発しません。

 加えて気温が上がらない→代謝が上がらない。

 結果どういうことになるかと申しますと、体液の停滞が気血の流れを阻むことになるのです。

 体液の代謝が悪くなりますと、明確に現れるのが大小便の状態です。

 おしっこは、毎回計る訳にはいかないので、なんとなく少ないかな?程度の自覚しかないと思います。

 うんちに関しては、粘っこくなったり軟便、下痢傾向が現れて排便後もすっきりとしません。

 この程度ならよろしいのですが、身体のどこにどの程度体液が停滞しているかによって、様々な病変が現れます。

 吐き気や食欲不振、頭痛、めまい、腰痛、皮膚病、風邪によく似た発熱、喉痛などの疾患、うつ病などの精神疾患、さては生理痛や月経異常などほんとに多彩です。

 手足口病も大流行とのことですが、東洋医学からみますと体液の代謝異常に起因した疾患です。

 

 最近よく遭遇する女性の生理状態として、いつもより出血量が少ないのに、おりものが異様に多いという方です。

 おりものも、体液ですから循環せず停滞したものが、下に降りてきて気血の流れを阻んで出血が十分行われないというものです。

 下腹部は、なんか脹った感じがするといったものから鈍痛まで色々とバリエーションがあります。

 

 さて、このような気候でどのようにして過ごせば調子よく過ごせるのかといったことですよね。

 ポイントは、代謝を上げること、です。

 先ずは冷たいものを極力避けて、温かいものを口にする。

 冷房下で長く過ごしておられる方は、しっかり入浴したり適度な運動をして発汗させるなどです。

 適度に汗をかけば、ぼんやりとしていた頭も、すきっとするはずです。

 金澤は、山に登ってこようと思います。

 梅雨明け、もうしばらく先になりそうですが、みなさま、うまくお過ごしくださいね。

 それでは!

 

 

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