霊性について思う時、その薄れを感じることが多々あります。
悲しいかな、筆者も自分に対してそのように感じるのです。
例えば、更地に家を建てる時に、敷地にしめ縄を張って祝詞をあげてもらうのが一般的です。
よく見かけますよね、起工式とかにしめ縄張って神主さんが祝詞を挙げる光景。
人と精霊の関わりを大事にする古来からの霊性の現れです。
土地の精霊(産土=うぶすな)に対して、ここに家を建てることで成長できなくなる草花や虫に対してお伺いをたてるのですね。
このような感性だと、環境破壊など起きる事はありえないのですが。
精霊と人間とは共存ってことです。
ところが現代に至っては、まずは家を建てることを人間が決めてから、形式的にお伺いを立てているのが現状です。
ここをどいて下さい、って言ってることと同じになってしまってます。
そこに精霊たちからのメッセージに耳を傾ける感性は、欠落してしまっています。
人間による環境悪化が、人間の首を絞めることは、誰もが周知のことです。
人間にとって大切な環境を取り戻すには、精霊を敬い、共存するという霊的感性を取り戻すことこそが、もっとも急務だと思うのですよ。
それはとりもなおさず、自分自身の霊力=元気を高めることにもつながることだと思うのですが。
このように書きつつ、筆者自身が生きて行くうえで霊性の回復は、大きな課題となってしまっています。
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