日々のしおり

病は気から

 鍼灸医学では、どのような病であっても「気」という1点の概念でとらえて治療します。
 さてさて、ではその「気」とは、なんぞや? 笑
 現代的に簡潔に言ってしまうと、エネルギーです。
 このエネルギーは、様々な側面を持っています。
 電気をイメージして頂くとわかりやすいかもしれません。
 電気そのものは目に見えませんが、抵抗を加えると発熱して光りますし、モーターにつなぐと回転運動を起こします。しかも電気は、振動=周波数があります。
 周波数が高くなると、電波となって遠くにまで飛んでいきます。

 人間の「気」も、同じです。
 食事をしたり運動をしたり、また考えたり思ったり、感じたりできるのも、すべてはこの「気」の働きによるものです。
 また人と対面して、相手の気の波長が高いと、明るく元気に感じますが、反対に発している波長が低いと、暗く元気が無いように感じます。

 このような「気」が滞ると、何がしからの不調をきたします。その滞りが長期間続くと、やがて本当に発病に至ります。
 気が滞った状態を、専門用語では「気滞」と称します。
 病気を未然に防ぐには、この気滞の初期に起こる自分の心身の状態にいち早く気づいて、気の流れを良くすることです。

 なんとなく気分が晴れない。
 なんや、やる気がでない。
 最近、なんとなく身体が重く感じる。
 特に何もないのに、イライラしたり落ち着かない。
 なんとなく入眠に時間がかかったり、朝の目ざめが悪い。

 キーポイントは、「なんとなく」といった些細な感覚です。
 他にも、書き出すとキリがないくらいあります。おしっこの勢いが無いなぁ~とか言った感じです。笑

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