これまで私は、人にどう思われようと、自分がやりたいことや言いたいことをすればいいと考えて生きてきました。全く人のことを気にしないということではなく、基本的にはそのようなスタンスで過ごしてきました。
しかし、鍼灸師として臨床の現場に立つ中で、そうとばかりも言えない事例にこれまで何度も遭遇してきました。
ある自営業の女性患者さんが、スポーツクラブでストレッチをしていた際に、突然肩に痛みを感じ始め、時間が経つにつれてその痛みが強くなったため来院されました。
診察してみると、臨床所見がどうも腑に落ちない点が多々あり、しばらく思考を止めて心を鎮め、何かヒントが浮かんでくるのを待ってみました。すると、「生霊」という言葉が頭に浮かんだのです。
生霊とは、私の理解では、人の強い思いや念が作り出すエネルギー、つまり「念波長」のようなものだと考えています。
そこで、患者さんに「最近、何かトラブルやもめごとはありませんか?」と尋ねてみました。すると、従業員とのトラブルがあり、解雇を考えているところだと話されました。
詳しくお話を伺う中で、どちらが正しいか間違っているかという問題よりも、その従業員の恨みの念が、この女性の身体に影響を与えていると直感的に確信しました。
会社のようなピラミッド型の権力構造では、こうした想念の影響は日常的に起こり得ることでしょう。そこで、私は鍼ではなく、呪術的なアプローチを用いてその念波長を断ち切りました。
するとどうでしょう、あれほど強い痛みを訴えていた患者さんの症状が瞬間的に、驚くほどすっきりと解消したのです。
このような事例は、これまでにも何度か経験してきました。
「そんなこと、本当にあるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、人の祈りや念が及ぼす効果については、科学的な研究も進んでおり、その影響が実証されつつあります。
また、神社やお寺でお祓いや祈祷を受ける人が後を絶たないのも、どこかでこうした念の力を感じているからではないでしょうか。
祈りも念波長、恨みも念波長です。
人にどう思われるかを過剰に気にして自分の行動を制限するのは問題ですが、逆に、人の気持ちを無視してわがままに振る舞うのも考えものです。
では、どうすればいいのでしょうか?
具体的な方法を一律に書くのは難しいです。なぜなら、場面ごとに適切な対応は異なるからです。
ただ、自分も相手も心地よく、まずは自分の周囲が平和で調和のとれた状態を意識して日々生活することが大切ではないでしょうか。
そのためには、感謝される生き方を心がけるのが一つの鍵です。そうすることで、自然と自分や周囲の環境が整い、明るく元気に生きられるようになるのではないでしょうか。
例えば、電車で席を譲るといった小さな行動でも良いと思うのです。そんな小さな感謝の積み重ねが、やがて大きな感謝のエネルギーへと育っていくと私は思っています。

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