
今年は暑い、暑い、とにかく暑い日が多い。毎年、体&節電のために、出来るだけ家では冷房をつけないようにしている私も、ちょっと冷房入れようかなっ、と思うほど暑いと感じる。
「今年は冷房で体調を崩す人が多いなあ」と、鍼の先生と話していた。
東洋医学には「天人合一思想」というものがある。自然と人間は同じ(関係は密接)である、といった意味だ。
春夏秋冬それぞれエネルギーの方向性があり、人体も同じようなエネルギーの方向性で生活していれば、病むことは少ない。
そのエネルギーの方向性でいうと、夏は上に外にエネルギーが向かう、「発散」の時期。野菜を見ていても思うのだが、冬野菜よりも夏野菜の成長スピードは格段に早く、草の伸び方も尋常じゃない。ぐんぐん伸びていく。
同じように人体のエネルギーも、夏は「発散」がポイントになる。
要は体から不要なものを出すことが大事、汗をかいたり、気持ちも伸び伸びさせておくのがよい。
そんな時期に、冷房で体調を崩す・・・。
その理由は、発散すべきエネルギーを体内にこもらせてしまうから。
とくに汗。発汗は発散のための一種の大事な行為なのだが、冷房下では毛穴が閉じていて汗はかかない。
汗がかけないと、外に出すべきエネルギーが体内にこもってしまう。
体内にこもったエネルギーはどんどん蓄積し、それが体の痛みだったり、夏風邪だったり、不調の原因となる。人によって出方は変わるが、呼吸のしにくさになることも、肩こり腰痛や頭痛、むくみになることも、それはその人が持つ体質や邪による。
鍼灸でもそういう患者さんに出くわすこともあるし、鍼で熱を抜いて対処はできるが、あくまでも手助け。
根本は、生活習慣にある。
肉体労働が主だった昔は生活の中でできていたこと。
外で体を動かす仕事をしている友達は、「冬は不調が多いけど、夏は調子がすこぶるいいんだわー!」と言う。
汗をかいて夏に発散しまくっているからだろう。
しかし、文明が発達していくにつれ、日中冷房下にいることが多くなってしまった現代は、意識して発散するの機会を作らないと何気なく送る生活の中で不調を呼び起こしてしまう。
そういう意味で、「健康でいること」って簡単なようで、現代では意識してないと難しいのかも、と思ったりする。
でも、なにも特別なことをする必要はないと思う。
最寄り駅の一駅手前で降りて歩くとか、ちょっとそこまで買い物にを、歩いてみるとか。
今日は大丈夫って日は冷房じゃなくて扇風機使ってみるとか、冷房の温度をいつもより上げるとか。
たいそうなことはしなくても、日常の中でできることって探せばたくさんある。
私自身がやってるのは、とにかく毎日歩くなり走るなり、自転車なり、畑作業なりして汗を出す。
動きたくない日は、足浴して必ず汗をかくようにしている。(もはや汗かかない日は身体が汗かきたくてウズウズする‥)
そして、汗をかいて急激に冷やすのも、これまた皮膚にロックをかける要因になるので、しっかり拭きとる(野口整体でも汗の内攻ってあるらしい)&この時期は着替えを持ち歩く。
あとは、必ず長袖を持ち歩いて冷房の効いた電車の中とかでは着ておくとか、タオルを首に巻いておくとか、そんなことやって乗り切っています。
とまあ、便利になっていくことの弊害をあげてみましたが、なんでもかんでもバランスやと思います。
暑いのを我慢して熱中症になったり、汗かきすぎてぐったりしてしまうような気虚(エネルギー不足のようなもの)を起こしてしまうのは、元も子もないですし。
鍼の先生が、ブログやYouTube動画で詳しく解説をしてくれています。
内容が被りますが、これからが夏本番!で、そういった不調を抱える方も増えるのではないかと思い、私もこの記事を書いてみました。
気になる方、ぜひご覧ください😊
★金澤先生のブログ・YouTube↓
冷房に起因する夏の不調 第17回「自分とつながる呼吸瞑想会
コメントを残す