日々のしおり

【ストレスで続いていた下痢が治った】

酒井 つぐみ

コロナ真っ只中だった2020年から2021年。
その頃、大学で同学年だった子は、すでに就職1年目。
私は(カンボジアにいて1年休学していたので)大学4年生&就活を終え、2021年から就職をしていた。その時の話。

その頃の私は、「将来やっぱり、医療系に行きたい!」と心の奥底で思っていたものの、
医療系に行くならばこれからまた学生をやらなければならなく時間がかかる&
同世代はもう社会人をやっている中でまた学生をやるという負い目&
一般社会で働いたことのない自分に対する引け目…
みたいな、超漠然とした不安や焦りの中で、毎日を過ごしていた。
いったん就職する!と決めた後も、やっぱり医療系に行けばよかったかな、明日命が終わるとなったら後悔しないだろうか?とか考え、悶々とする毎日。

そら、やりたいことは心の底では分かっているのに、人からどう見られる、人と比べてどうだ、自分に医療系は向いてない…そんなことばっかりを気にし、自分に嘘をついて生きていたので、気が伸び伸びできず、鬱してストレスになるわけ。。


で、体調はというと・・・
一日3.4回下痢でトイレに行く&お腹にガスがたまって苦しいの毎日…。2年くらい続いた。
その時は鍼灸の存在も知らず、病院に行ってついた診断は「過敏性腸症候群」。
最初は薬を飲んでいたが、効いている感じもしないので服用を辞め、あきらめモードだった。

就職して半年くらいたったころ、「やっぱり明日死ぬってなったら私このままじゃ後悔するわ!!」って気持ちが強くなり、じゃあまず方向転換のために動こうと、鍼灸学校のオープンキャンパスに行った。
で、そこにいた鍼灸学科の先生に、
「私、過敏性腸症候群で下痢が続いててー。」と話すと、
「それなら鍼灸効くかもよ、受けてみたら?」と、返答が。
「へえ・・・!鍼灸でこれが治るのか!」という、驚きと期待を胸に、家の近所の東洋的な診断ができる鍼灸院に行き始めたのが、私と鍼灸の出逢いだった。


東洋医学を学びだして思うのは、その頃の私は「肝脾不和」状態。肝のエネルギーは、「最初の駆動力」みたいな感じ。
「さあいくぞー!!!」みたいな、ぐあああんっと一気に押してエネルギーを巡らす力が肝のエネルギーの働きだ。
対して、脾のエネルギーは簡単に言うと、食べ物を消化して気血を作り出す働き。
食べ物が消化され、ちゃんと固まって排泄されるためには、この脾の働きも関わってくる。

で、私の体の中は、その2つのバランスが崩れた状態。
果たして人生このままでいいのか?みたいな鬱々とした私の気持ちとストレスは、「肝」の気血を押し出して巡らせるエネルギーのうっ滞を強めた。
そして、それに影響されたのは「脾」。肝のエネルギーにうっ滞が起きたことで、食べ物を消化して、必要なものは吸収し、不要なものは排泄する働きが正常にできなくなっていた。
(肝:脾のエネルギーの比率が7:3みたいな感じでアンバランスになっている感じだろうか。)
ちなみに、大事なプレゼンの前にプレッシャーで下痢になるみたいなのも、これと同じ。


ここからは推測・・・
その時受けていた鍼の先生は、このアンバランスを調整するために、
ギュゥッと、うっ滞していた肝のエネルギーを流すことと、脾の作用を助けることをメインでやって下さっていたのだと思う。(確か、肝がなんたらかんたら…と言われたような。)

身体が変わってきたからか?内省するようになって心が変わってきたからか?
心体ともに流れがいい方向に変化し始め、鍼灸の道に行こう!と決断できたのに加え、
鍼灸を受け始めて3.4カ月くらいで、毎日続いていた下痢やガスだまりは、見事に完治したのだった。


身体が変わってきたから、気持ちも前向きになったのか、
気持ちが前向きになったから身体が変わってきたのか。
私の場合はどちらが先かは分からないが、ほんのちょっとしたきっかけで心体って変わっていくのだと思う。
そんな小さなきっかけを、施術を通して返していけたらなぁと思います。

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