「ちょっと目をつぶってもらっていいですか?」
患者さんにベッドに入ってもらい、そう声をかける。
以前、ある患者さんからは、
「キスでもされるんかと思った」と言われたこともあるが…そんなことしません(笑)
これは、身体の状態を診る一つの方法。
東洋医学では、「望診(ぼうしん)」と呼ばれる。
顔をぼんやり見ていると、何となく浮かび上がってくる「色」がある。
全体的に赤っぽい人、口の周りだけ顔色が薄くなっている人、目の周りが黒い人…
顔色から、その人の身体状態を読み取っている。
例えば、生理後の女性だと口周りの色が薄くなっていることが多い。
口周りは、下半身の様子を表している。
つまり、足腰や生殖器の状態がそこに現れる。
そして、目頭に黒色が出ている人。
この色は疲れ気味だったり、悩みを抱えている人によくみられる。
他にも、鼻筋を東洋医学でいう五臓、「肝・心・脾・肺・腎」に当てはめて
該当する場所に何色が出ているかを診る。
青っぽくなっていたり、赤色、黒色が出ていたり。
はっきりと、この色!と見えるわけではなく、
ぼんやり見ていると浮かび上がってくる色がある。
先日の一の会では、この「望診」の実技があった。
今回は実際に参加者さんにモデルになってもらい、
鍼をする前に出ていた顔の色が、鍼をした後にどう変化するかを診ていった。
もちろん顔色は、その人の身体の状態を把握する一つの手段に過ぎないが、
やはり鍼が効いている時は、たった数分の時間でスパっと色が変化するのが確認できた。
そして、施術前後の変化からその人の身体がどう変わっていくかまでを推測していく。
そして、望診は顔色だけではない。
治療所のドアを開けた瞬間に患者さんが発する「こんにちはー!」という声色やテンション、
パッと見た感じの雰囲気。
そんなところにも、その人の「身体」を把握するヒントが隠されていて、
全てが、その人の身体を知る手掛かりになる。
そんな望診の重要性を改めて学んだ講義でした。

▲望診の配当図




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