ある女性患者さんとの会話で、ご自宅では奥様と高校生になる娘さんがしょっちゅう衝突し、激しくぶつかり合うそうなのです。
時に奥様とお嬢さんが険悪な雰囲気になると、お父さんが「いや、ちょっとやめてくれへんかなぁ」と口を挟むと、すかさずお母さんとお嬢さんから「うるさいんじゃ!!」と、両方から怒鳴られてしまうのだとか。
そんな話を聞いて、筆者が「平和ですねぇ~」と返すと、患者さんも「ほんと、我が家は平和なんです。そもそも、子どもと喧嘩ができるのも、子どもが元気だからこそです」と笑顔で答えました。
そして、お父さんにも思ったことや感じたことを遠慮なく言えるのは、お父さんとの信頼関係があるからこそ。険悪なときもあれば、家族全員で笑い合い、ニコニコ過ごすときもある。そんな繰り返しが、やっぱり幸せなのかなと、患者さんはそうお話しされていました。
みなさんは、このような話を聞いてどのように感じますか?
筆者には、よどみなく流れているイメージが湧きました。
心も体も、「気」がよどみなく流れている状態が、東洋医学では「健康」とされています。
たとえ親子や夫婦であっても、わだかまりを抱えてしまうと気の流れが停滞し、人間関係だけでなく体調不良にもつながります。
日本神道にも同様の思想があります。 つづく…

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