99.太陽病(下)141条 文蛤散(1) 2018.04.08 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一四一条】 病在陽、應以汗解之。反以冷水潠之。 若灌之、其熱被劫不得去、彌更益煩、肉上粟起。 意欲飲水、反不渴者、服文蛤散。 若不差者、與五苓散。 寒實結胸、無熱證者、與三物小陷胸湯(用前第六方)。... つづきを見る
98.太陽病(下)138条 小陥胸湯 2018.04.07 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一三八条】 小結胸病、正在心下、按之則痛、脉浮滑者、小陷胸湯主之。方六。 小結胸の病は、正に心下に在り、之を按じれば則ち痛む、脉浮滑の者は、小陷胸湯之主る。方六。 短い条文中に、大陥胸湯との違い... つづきを見る
97.太陽病(下)135~137条 大陥胸湯のバリエーション 2018.04.06 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一三五条】 傷寒六七日、結胸熱實、脉沈而緊、心下痛、按之石鞕者、大陷胸湯主之。三(用前第二方) 傷寒六、七日、結胸(けっきょう)熱實(ねつじつ)、脉沈にして緊、心下痛み、之を按じて石鞕(せっこう)の... つづきを見る
96.太陽病(下) 大陥胸湯 方剤吟味 2018.04.05 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 今回新しく登場した薬剤は、甘遂です。 甘遂気味苦寒有毒中薬学:瀉水除湿逐痰滌飲消腫散結薬徴:水を利するを主る。傍ら掣痛・咳煩・短気・小便難・心下満を治す。新古方薬嚢:胸腹の留飲を下す。故に... つづきを見る
95.太陽病(下)134条 大陥胸湯(1) 2018.04.04 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一三四条】 太陽病、脉浮動數、浮則風為、數則熱為、動則為痛、數則為虛。頭痛、發熱、微盗汗出、而反惡寒者、表未解也。 醫反下之、動數變遲、膈内拒痛(一云頭痛即眩)、胃中空虛、客氣動膈、短氣躁煩、心中懊... つづきを見る
94.太陽病(下)131∼133条 大陥胸丸 方剤吟味 2018.04.03 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 〔大陷胸丸方〕 大黄(半斤)蔕藶子(半升熬)芒消(半升)杏仁(半升去皮尖熬黑) 右四味、擣篩二味、内杏仁、芒消、合研如脂、和散。取如彈丸一枚、別擣甘遂末一錢匕、白蜜二合、水二升、煮取一升、温頓服... つづきを見る
93.太陽病(下)128-131条 大陥胸丸 2018.04.02 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 いよいよ辨太陽病脉證并治(下)に入って参りました。 いきなりですが、128条から130条は、後人の攙入と思われますので、最後に原文と読み下し文のみ掲載しています。 ですので、131条から解説を始... つづきを見る
92.太陽病(中) 125・126・127条 抵當丸 2018.04.01 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 ここは文も短く簡単な内容なので、意訳は必要ないと思います。 125条では、黄疸が現れています。 【一二五条】 太陽病、身黄、脉沈結、少腹鞕、小便不利者、為無血也。小便自利、其人如狂者、血證諦也、抵... つづきを見る
91.太陽病(中)124条 抵当湯 方証吟味 2018.03.31 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 〔抵當湯方〕 水蛭(熬)蝱蟲(各三十箇去翅足熬)桃仁(二十箇去皮尖)大黄(三兩酒洗) 右四味、以水五升、煮取三升、去滓、温服一升、不下更服。 水蛭(すいてつ)(熬る)蝱蟲(ぼうちゅう)(各三十... つづきを見る
90.太陽病(中)124条 発狂 抵当湯 2018.03.30 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一二四条】 太陽病六七日、表證仍在、脉微而沈、反不結胸。 其人發狂者、以熱在下焦、少腹當鞕滿、小便自利者、下血乃愈。 所以然者、以太陽隨經、瘀熱在裏故也。抵當湯主之。方六十四。 太陽病、六七日、表證... つづきを見る
89.太陽病(中)123条 鬱鬱微煩 調胃承気湯 2018.03.29 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一二三条】 太陽病、過經十餘日、心下温温欲吐而胸中痛、大便反溏、腹微滿、鬱鬱微煩。 先此時自極吐下者、與調胃承氣湯。 若不爾者、不可與。但欲嘔、胸中痛、微溏者、此非柴胡湯證、以嘔故知極吐下也。... つづきを見る
88.太陽病(中)118~122条 桂枝甘草龍骨牡蛎湯 2018.03.28 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一一八条】 火逆下之、因燒鍼煩躁者、桂枝甘草龍骨牡蠣湯主之。方六十二。 火逆之を下し、燒鍼(しょうしん)に因りて煩躁(はんそう)する者は、桂枝甘草龍骨牡蠣湯(けいしかんぞうりゅうこつぼれいとう)之を... つづきを見る
87.太陽病(中)117条 桂枝加桂湯 2018.03.27 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一一七条】 燒鍼令其汗、鍼處被寒、核起而赤者、必發奔豚。 氣從少腹上衝心者、灸其核上各一壮、與桂枝加桂湯、更加桂二兩也。方六十一。 燒鍼(しょうしん)其れをして汗せしめ、鍼する處(ところ)寒を... つづきを見る
86.太陽病(中)112条 桂枝去芍薬加蜀漆龍骨牡蛎救逆湯 2018.03.26 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一一二条】 傷寒脉浮、醫以火迫劫之、亡陽、必驚狂、臥起不安者、桂枝去芍藥加蜀漆牡蠣龍骨救逆湯主之。方六十。 傷寒脉浮、醫、火を以て之を迫劫(はくごう)し、亡陽すれば、必ず驚狂し、臥起(がき)安らかざ... つづきを見る
85.太陽病(中)107条 柴胡加竜骨牡蠣湯 方意 2018.03.25 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 小柴胡湯をベースに見て行きます。 小柴胡湯は、柴胡黄芩人参半夏生姜大棗炙甘草の七味です。 ここから炙甘草を除いて、竜骨牡蛎鉛丹桂枝茯苓大黄を加えたものが柴胡加竜骨牡蠣湯で... つづきを見る