176.少陰病 黄連阿膠湯の病証 2018.06.25 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 まずは<類聚方広義>の注釈から見て行きます。 「大病が差(い)えたる後、虚煩して眠を得ず、眼中疼痛し、懊憹す。梔子豉湯に類して症情は同じからずして久痢し、腹中熱痛し、心中煩にして眠を得ず、或は膿血... つづきを見る
175.少陰病 303条 黄連阿膠湯 2018.06.23 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【三〇三条】 少陰病、得之二三日以上、心中煩、不得臥、黄連阿膠湯主之。方三。 少陰病、之を得ること二、三日以上、心中煩して、臥(ふ)すことを得ざるは、黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)之を主る。方三。... つづきを見る
174.少陰病 302条 麻黄甘草附子湯 2018.06.22 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【三〇二条】 少陰病、得之二三日、麻黄附子甘草湯微發汗。以二三日無證、故微發汗也。方二。 少陰病、之を得ること二、三日、麻黄附子甘草湯(まおうぶしかんぞうとう)にて微(すこ)しく汗を發す。二、三日證無... つづきを見る
173.少陰病 301条 麻黄附子細辛湯 2018.06.21 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【三〇一条】 少陰病始得之、反發熱、脉沈者、麻黄細辛附子湯主之。方一。 少陰病始めて之を得て、反って發熱し、脉沈の者は、麻黄細辛附子湯(まおうさいしんぶしとう)之を主る。方一。 この条文、短いの... つづきを見る
172.少陰病 282条 少陰病形悉備 2018.06.20 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二八二条】 少陰病、欲吐不吐、心煩但欲寐、五六日自利而渴者、屬少陰也。虛故引水自救。 若小便色白者、少陰病形悉具。小便白者、以下焦虛有寒、不能制水、故令色白也。 少陰病、吐せんと欲して吐せず、心煩し... つづきを見る
171.少陰病 281条 少陰病の綱領 2018.06.19 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二八一条】 少陰之為病、脉微細、但欲寐也。 少陰の病為(た)るや、脉微細、但(た)だ寐(いね)んと欲するなり。 少陰病の病は、脈が微細で、ただ横になって寝たがるものである。 意訳が必要ないくらい... つづきを見る
170.太陰病 279条 桂枝加芍薬湯 桂枝加大黄湯 2018.06.18 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二七九条】 本太陽病、醫反下之、因爾腹滿時痛者、屬太陰也、桂枝加芍藥湯主之。大實痛者、桂枝加大黄湯主之。三。 本(もと)太陽病、醫反って之を下し、爾(そ)れに因りて腹滿し、時に痛む者は、太陰に屬... つづきを見る
169.太陰病 277条 宜四逆輩 2018.06.17 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二七七条】 自利、不渴者、屬太陰、以其藏有寒故也、當温之。宜服四逆輩。二。 自利して、渴せざる者は、太陰に屬す。其の藏に寒有るを以ての故なり。當に之を温むべし。四逆輩(しぎゃくはい)を服すに宜し。二... つづきを見る
168.太陰病 276条 宜桂枝湯 2018.06.16 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二七六条】 太陰病、脉浮者、可發汗、宜桂枝湯。方一。 太陰病、脉浮の者は、汗を發すべし、桂枝湯に宜し。方一。 太陰病篇に、なぜ桂枝湯なのでしょうか。 桂枝湯は、発表剤でした。 5.太陽病(... つづきを見る
167.太陰病 273条~275条 太陰病の綱領 2018.06.15 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二七三条】 太陰之為病、腹滿而吐、食不下、自利益甚、時腹自痛。若下之、必胸下結鞕。 太陰の病為(た)るや、腹滿して吐し、食下らず、自利(じり)益々甚だしく、時に腹自ら痛む。若し之を下せば、必ず胸... つづきを見る
166.少陽病 263条~272条 少陽病の綱領から最終条まで。 2018.06.14 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二六三条】 少陽之為病、口苦、咽乾、目眩也。 少陽の病為(た)る、口苦(にが)く、咽(のど)乾き、目眩(くるめ)くなり。 いよいよ少陽病に入って参りました。 この263条は、少陽病の綱領です... つづきを見る
165.陽明病 262条 発黄 麻黄連軺赤小豆湯 2018.06.13 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二六二条条】 傷寒瘀熱在裏、身必黄、麻黄連軺赤小豆湯主之。方四十四。 傷寒瘀熱裏に在り、身必ず黄す、麻黄連軺赤小豆湯(まおうれんしょうせきしょうずとう)之を主る。方四十四。 この条文も短いので、... つづきを見る
164.陽明病 261条 梔子檗皮湯 2018.06.12 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二六一条】 傷寒身黄發熱、梔子檗皮湯主之。方四十三。 傷寒、身黄にして發熱するは、梔子檗皮湯(ししはくひとう)之を主る。方四十三。 260条に引き続いての黄疸です。 260条と異なる所は、発熱... つづきを見る
163.陽明病 260条 橘子色 茵蔯蒿湯 2018.06.11 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二六〇条】 傷寒七八日、身黄如橘子色、小便不利、腹微滿者、茵蔯蒿湯主之。四十二(用前第二十三方)。 傷寒七、八日、身黄(おう)なること橘子(きっし)の色の如く、小便不利し、腹微滿する者は、茵蔯蒿... つづきを見る
162.陽明病 256条 脉滑数 宜大承気湯 2018.06.10 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二五六条】 陽明少陽合病、必下利。其脉不負者、為順也。負者、失也。互相剋賊、名為負也。脉滑而數者、有宿食也、當下之、宜大承氣湯。四十(用前第二方)。 陽明と少陽の合病、必ず下利す。其の脉負ならざる者... つづきを見る