医の技(6)孔穴主治法第一 頚部左右諸穴 2016.03.09 医心方 筆者 : 永松周二 頭部から部位毎に、下がって経穴を説明している医心方。多くは黃帝三部鍼灸甲乙経から抜粋しています。当時も鍼灸の初級から上級への理解、臨床への門が狭く、徒弟制度の中で伝えても、目先の結果だけに走る人... つづきを見る
性を養う(11)雑禁第十一 2016.02.13 医心方 筆者 : 永松周二 性を養う、最後は養生における諸々の禁止事項について。毎月の忌み事や一の不当、二の不可、三の愚、四の惑、五の逆、六の不祥、七の癡、八の狂と覚えやすいように書かれています。他の養生書にも細やかな禁止... つづきを見る
性を養う(10)居処第十 2016.02.13 医心方 筆者 : 永松周二 性を養う(10)居処第十養生篇第十は住むところに関して。 身体の外の第一防波堤としての衣服の次は第二防波堤としての住むところ。この時代は、気候や自然現象の影響を身体感覚で... つづきを見る
性を養う(9) 服用第九 2016.02.13 医心方 筆者 : 永松周二 第九は服用と書かれていますが、薬の服用ではなく、衣服の用い方とでも解釈したほうが良い節です。基本的に季節に沿った服の厚みについてですが、特に冒頭部分では、春は天氣が温かくなるが、実際には地氣まで温... つづきを見る
性を養う(8)言語第八 2016.02.13 医心方 筆者 : 永松周二 言語の養生については、基本妄りにしゃべるのではなく、要点をゆっくりと相手に響くようにしゃべること。冬であれば気が藏している為、自分からしゃべることは極力少なく、質問に対して答えるようにしゃべること... つづきを見る
性を養う(7)臥起第七 2016.02.13 医心方 筆者 : 永松周二 行住坐臥という言葉があるように、本来行止第六と臥起第七は文字数自体も少ないことから纏めても良いと思われます。敢えて分けたのは行止は動、臥起は静動の終始と考えての事でしょうか。この辺りの... つづきを見る
性を養う(6)行止第六 2016.02.06 医心方 筆者 : 永松周二 養性篇第六は、立ち居振る舞いについて、千金方と養生志から引用しています。千金方には「人には4つの正すべき行動がある。正しく歩き、正しく坐り、正しく立ち、正しい言葉を使うことである。空腹時にはじっと止... つづきを見る
相生・相剋法則の有効性と限界 2016.01.18 五行論 筆者 : 金澤秀光 光の玉と化した、雨水まず最初に、五行論的法則性を運用する際に、留意しておくべき提言を挙げておく。五行論に限らず、対象を認識する場合、絶対的に正しい視点というものは無く、その時々に応じて最も適切な視... つづきを見る
五行色体表の用い方 2016.01.17 五行論 筆者 : 金澤秀光 寒風の中、微笑んでいるよう五行色体表は、木・火・土・金・水の五つの性質に分類・整理されたものであるが、まず最初に観念的に覚える必要がある。そしてさらに、一歩踏み込んで五つの属性に分類された理由を捉... つづきを見る
性を養う(5)導引第五 2016.01.16 医心方 筆者 : 永松周二 さて、導引の節に入ってきましたが、前回の用氣で導引についての基本を説明していた為に、ここでは導引と按蹻を混ぜながら、毎日行う気の整理整頓について具体的に示しています。特に千金方の十八勢等は日々のケアに... つづきを見る
性を養う(4)用氣第四③ 2016.01.13 医心方 筆者 : 永松周二 用氣第四の三項目目は、意識の巡らせ方、所謂導引の基礎が主体となっています。呼吸を止めて意識を巡らせる方法。天候が悪ければ行わないこと。治療に用いるには意念(イメージ、意識)をその場所へ持っていく事... つづきを見る
性を養う(4)用氣第四② 2016.01.12 医心方 筆者 : 永松周二 気の修練の為の知識と実践について先ずは、鼻毛のお手入れです。汚れた気を入れるところは鼻毛がフィルターとなっていますので、定期的に手入れをしていなければ、汚れた気をある程度鼻で浄化するという事がで... つづきを見る
性を養う(4)用氣第四④ 2016.01.11 医心方 筆者 : 永松周二 用氣最後の項は、第三項と同様、気を修練する際の詳細について記載されています。ほとんどが寝室で、ゆったりとした状態で行うべきだと書かれています。そして、鼻から吸って口から吐く事を基本としており、鼻... つづきを見る
性を養う(4)用氣第四① 2016.01.11 医心方 筆者 : 永松周二 医心方養生篇四番目は氣を用いるという節です。槇佐知子氏は「きをおさむ」と訳しておられます。氣という概念を具体的に示し、どうやって考え感じ実践していくべきかを綴っている部分で、筆者も同意見です。... つづきを見る
五行論―五行の特性① 2016.01.10 五行論 筆者 : 金澤秀光 早朝、鳥たちがついばんでいた木・・・生木は、豊かな大地の水と天の陽光を受け、草木が芽を出し伸び伸びと成長し、青々とした葉を茂らせる様子が連想される。また幹や枝葉は曲がっていても全体としてはバランス... つづきを見る