83.太陽病(中)106条 少腹急結 桃核承気湯(2) 2018.03.23 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 さて、一般的に知られているこの少腹急結について、改めてどのような腹証なのかを確認したいと思います。 少腹とは下腹部のことで、多くは左腸骨窩の部分にみられる硬結で、瘀血の腹証としても知られています。... つづきを見る
82.太陽病(中)106条 桃核承気湯(1) 2018.03.22 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一〇六条】 太陽病不解、熱結膀胱、其人如狂、血自下、下者愈。 其外不解者、尚未可攻、當先解其外。 外解已、但少腹急結者、乃可攻之、宜桃核承氣湯。方五十六(後云解外宜桂枝湯)。 太陽病解せず、熱膀胱に... つづきを見る
81.太陽病(中)104条 柴胡加芒硝湯 2018.03.21 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一〇四条】 傷寒十三日不解、胸脇滿而嘔、日晡所發潮熱、已而微利。 此本柴胡證、下之以不得利、今反利者、知醫以丸藥下之、此非其治也。潮熱者、實也。先宜服小柴胡湯以解外、後以柴胡加芒消湯主之。五十四。 ... つづきを見る
80.太陽病(中)103条 大柴胡湯 大黄の去加 2018.03.20 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一〇三条】 太陽病、過經十餘日、反二三下之。後四五日、柴胡證仍在者、先與小柴胡。嘔不止、心下急(一云嘔止小安)、鬱鬱微煩者、為未解也、與大柴胡湯、下之則愈。方五十三。 太陽病、過經(かけい)十餘日、... つづきを見る
国際東洋医療学院 OB会セミナー(第3回目) 2018.03.19 活動報告 筆者 : 金澤秀光 3月18日、街路にモクレンの花が踊るように咲いているのを横目に見ながら、岸和田に在ります「国際東洋医療学院」OB会でセミナーを行ってきました。 今回も「鍼道一の会」からは永松先生、稻垣先生、江見... つづきを見る
79.太陽病(中)102条と小建中湯の方意 2018.03.19 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 〔小建中湯方〕 桂枝(三兩去皮)甘草(二兩炙)大棗(十二枚擘)芍藥(六兩)生薑(三兩切)膠飴(一升) 右六味、以水七升、煮取三升、去滓、内飴、更上微火消解。温服一升、日三服。嘔家不可用建中湯... つづきを見る
78.太陽病(中)100条 小建中湯と小柴胡湯 2018.03.18 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一〇〇条】 傷寒、陽脉濇、陰脉弦、法當腹中急痛、先與小建中湯。不差者、小柴胡湯主之。五十一(用前方)。 傷寒、陽脉濇、陰脉弦、法は當(まさ)に腹中急痛すべし。先ず小建中湯を與う。差(い)えざる者は、... つづきを見る
77.太陽病(中)99条 三陽の合病・併病 小柴胡湯 2018.03.17 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【九九条】 傷寒四五日、身熱、惡風、頸項強、脇下滿、手足温而渴者、小柴胡湯主之。五十(用前方)。 傷寒四、五日、身熱、惡風、頸項強り、脇下滿、手足温にして渇する者は、小柴胡湯之を主る。五十(前方を用う... つづきを見る
76.太陽病(中)小柴胡湯 方剤吟味 2018.03.16 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 〔小柴胡湯方〕 柴胡(半斤)黄芩(三兩)人參(三兩) 半夏(半升洗)甘草(炙)生薑(各三兩切)大棗(十二枚擘) 右七味、以水一斗二升、煮取六升、去滓、再煎取三升、温服一升、日三服。 若胸中... つづきを見る
75.太陽病(中)96条 小柴胡湯 2018.03.15 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【九六条】 傷寒五六日中風、往来寒熱、胸脇苦滿、嘿嘿不欲飲食、心煩喜嘔、或胸中煩而不嘔、或渴、或腹中痛、或脇下痞鞕、或心下悸、小便不利、或不渴、身有微熱、或欬者、小柴胡湯主之。方四十八。 傷寒五六日中... つづきを見る
74.太陽病(中)91・92条 四逆湯(2)真寒水仮熱・裏水仮熱? 2018.03.14 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【九一条】 傷寒、醫下之、續得下利清穀不止、身疼痛者、急當救裏。 後身疼痛、清便自調者、急當救表、救裏宜四逆湯、救表宜桂枝湯。四十五(前の第十二方を用う)。 傷寒、醫之を下し、續いて下利を得、清穀止ま... つづきを見る
活動報告ー3月臨床講座 今期最終回 2018.03.13 東洋医学講座 活動報告 筆者 : 金澤秀光 春らしい陽気あふれる青空の下、2017年度最終となる臨床講座を行いました。 午前の「時事講義」は、稻垣座長の元に治療見学に訪れた学生さんからの質問を題材にした話から、およそ東洋医学とはかけ離れたと... つづきを見る
73.太陽病(中)91・92条 四逆湯(1) 2018.03.13 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【九一条】 傷寒、醫下之、續得下利清穀不止、身疼痛者、急當救裏。 後身疼痛、清便自調者、急當救表、救裏宜四逆湯、救表宜桂枝湯。四十五(前の第十二方を用う)。 傷寒、醫之を下し、續いて下利を得、清穀止ま... つづきを見る
72.太陽病(中)82条 真武湯 83~90条 2018.03.12 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【八二条】 太陽病發汗、汗出不解、其人仍發熱、心下悸、頭眩、身瞤動、振振欲擗(一作僻)地者、真武湯主之。方四十三。 太陽病、發汗し、汗出でて解けず、其の人仍(な)お發熱、心下悸、頭眩(ずげん)、身瞤動... つづきを見る
71.太陽病(中)80条・81条 梔子乾姜湯 2018.03.11 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【八〇条】 傷寒、醫以丸藥大下之、身熱不去、微煩者、梔子乾薑湯主之。方四十二。 傷寒、醫(い)丸藥を以て大いに之を下し、身熱去らず、微煩(びはん)する者は、梔子乾薑湯(ししかんきょうとう)之を主る。方... つづきを見る