3月1日は今期第12回目の臨床医学講座。
世はまさに、自粛ムードに突入しようかという状況の中、いつもの 大阪医療技術学園専門学校 の実技室をお借りして開催いたしました。
(この時期、まだ他の教室でも、セミナーやっておられるところありましたねぇ)
午前中は、僅か2診で劇的回復をされた、初老の方で「痿証」の範疇に入る症例です。
筆者、金澤が提出いたしました。
症例検討の内容は、厳格にプライバシーポリシーを守りたいので、残念ながらSNSのこの場では概略的にしか書けませんのでご了承ください。
ここでお伝えしたいことは、こんなふうに考えて、このように鍼したら治ったというお話ではありません。
そのような話は、巷であふれてますが、「一の会」では、その人の「人生の流れ」を太極軸として診ます。
肉体を持ったその人の苦悩が病を生じ、
その心の苦悩が去った後に、身体の苦悩だけが残ったという症例です。
この方、幼少期の生い立ちが非常に過酷な環境で育っておられます。
過去に心のわだかまりを持ち続けた相手の方と、数年前にやっとそのわだかまりが解け、心がスッとしたのですねぇ。
ところが身体には、大きく背骨の湾曲が残っており、身体的な苦痛も未だ残っておられます。
肺肝欝抑化熱 腎虚 といったような状態です。
肝気が肺鬱に阻まれ、内熱→血虚→腎精虚に至るといった流れです。
これを
後谿穴瀉法
臨泣穴補法
2診目で、身体の苦悩の軽減だけでなく、固定されたはずの背骨の湾曲にも大きな変化が現れています。
痿証=虚弱軟弱も、劇的変化が現れてます。
これ、鍼が効いたと言えばそうなのですが、果たしてそれだけでしょうか?
引き続き、書いて参ります。(^_-)-☆
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