前回、自然界の四季の移り変わりに寄り添うような生き方と書きましたが、そもそも自然界の四時に伴って、人間の心身も変化します。
例えば、夏は意識しようがしまいが、自然と汗が出ますし、山や海など外に出かけたくなるものです。
反対に、冬は毛穴が閉じて汗が出にくくなりますし、外に出かけるよりは室内で暖かく過ごしたくなりますね。
こうした自然界の気の変化に意識的になって、毎日の生活をおくるのがよろしいですよ、と説かれているのです。
前回も触れましたが、人体の気の流れは、昇降出入の4つしかありません。
昇降とは、頭に昇ったり足に降りたり、体内から体外へ出たり、体外から体内に入る、この4つです。
病とは、とどのつまりはこの昇降出入のどれかが失調しているのですから、それを鍼を用いて本来の気の流れに戻せば、自然と元に戻って病は癒える訳です。
例えば、アトピーや喘息の人は、汗をかけない人が多いのですが、これは出入の失調ですね。汗がかけないのですから、体内の余分なものを外に排泄できないからこそ人体は、排泄の出口を求めてアトピーや喘息症状となるのですね。
そこまで理解が進めば、なぜ汗が出にくいのかを追求して解決すれば、アトピーや喘息症状は完治しますね。
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