ブログ「鍼道 一の会」

五行論―五行の特性①

五行論

早朝、鳥たちがついばんでいた

木・・・生

 木は、豊かな大地の水と天の陽光を受け、草木が芽を出し伸び伸びと成長し、青々とした葉を茂らせる様子が連想される。


 また幹や枝葉は曲がっていても全体としてはバランスが取れており、大地にしっかりと根を降ろし、上に横へと枝葉を伸ばす。また幹には水分を蓄え、乾くと容易に折れ割れ、燃える性質がある。

 木の上方向に生じる気と太陽が上方向に生じる東、上に外へと気が生じる春季と相関され、人体にあっては昇発の気を主る肝の臓と相関する。

火・・・長

 火は明るくゆらめき、炎熱のエネルギーに満ち溢れ、万物が活発に躍動しながら生長する様子が連想される。


 火が盛んとなるとあまねく周囲を照らし出しだすが、火の周囲に乾いたものがあれば、あっという間に燃え広がり、また多くの燃料を消費する。

 火は炎熱で最も盛んな様子から、南に相当し、厳しい上昇気流、日差しと風雨を生じる夏季と相関され、人体にあっては神明の気を主る心の臓と相関する。

土・・・化

 土である大地で万物は分解され、また新しく万物を生み育てる様子が連想されます。


 豊かな土は、適度に湿気を保ち、万物が生まれ育つ土壌となり、反対に水分が過剰になると泥となってぬかるみ、あらゆるものを停滞させ腐敗させる。

 土は陰気が盛んで、あらゆる成長の資であり、成長変化の土台である様子から、四方の中央に相当し、変化の源であり、大きく陰陽が変化する長夏(土用)と相関され、人体にあっては変化の源、気血生化の源である脾の臓と相関する。

金・・・収

金は重く形が堅く定まっており、万物が次第に引き締まって実を固くして結実する様子が連想されます。

 金は形が固く重いのでよく沈み、しかも温度が低くなると結露する様子から、日が沈む西に相関し、万物が堅くなる秋と相関され、人体にあっては、身体をしっかりと包む皮毛を主る肺の臓に相関する。

水・・・蔵

 水は形が無いがあらゆるところに存在し、万物を潤す。水は寒気で凍り停滞し、熱気で水となって流動する。ゆえに水は陰気でありながら内に陽を抱いている様子が連想されます。

 静かに湛えられた水は、内に陽気を蔵している様子から、静かな夜に相当し、万物が収蔵する(閉じこもる様子)冬と相関され、人体に在っては、腎の臓に相関する。



 一の会

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