医の技(4) 孔穴主治法第一 頭部三行、その他愚考 2015.01.09 医心方 筆者 : 永松周二 頭部は五行に分割して考察していますが、左右対象の為、一つとして捉えると三となります。一生二、二生三、三生万物と言われている道ですが、三から五を生み陽数の極みが五であることを考えると、臓腑の五行と異... つづきを見る
医の技(3) 孔穴主治法第一 頭部二行 愚考 2014.12.26 医心方 筆者 : 永松周二 頭部二行は、所謂足太陽膀胱経の頭頂部周辺の経穴五箇所が記載されている。五処此れを以て諸々の陽気の熱、衄、善く嚏り、風にて頭痛み、汗出で、寒熱を癃み、脊強 ... つづきを見る
養生講座ベーシック 2014.12.14 体の使い方 筆者 : 永松周二 古代中国の吐納、導引を使った養生講座。基礎講座では、(1)吐納(呼吸)(2)導引(運動)(3)調和(調和)この三つが主体となります。言い換えると、これだけできれば何にでも応用が利き... つづきを見る
医の技(2)医心方巻二 孔穴主治法第一 頭部一行愚考 2014.12.13 医心方 筆者 : 永松周二 頭部は五行として前から後へ五本のラインで区切ってそれぞれの取穴部位、症状、主治、鍼の深度、灸の壮数を記載しています。五行と言っても正中線(矢状縫合に沿った督脈)以外は左右一対なので、実際には三種に... つづきを見る
医の技(1) 医心方巻二 鍼灸 2014.12.10 医心方 筆者 : 永松周二 医心方巻一の心、志、技、道具の準備を終えたら、いよいよ丹波康頼の本道である鍼灸に入ります。鍼灸編では、黃帝明堂経、華扁鍼灸法は難しく、又それぞれ分かれていて分かりにくいので、部分別に主治を書きなが... つづきを見る
医の心(9) 薬畏悪相反法第九及び諸薬和名第十 2014.12.08 医心方 筆者 : 永松周二 医心方巻一の最後の篇に当たる、薬畏悪相反法と諸薬和名は、どちらもかなり専門的な薬材のお話しです。薬畏悪相反法は、漢方の七情の考え方(感情の喜、怒、哀、懼、愛、楽、欲と単行、相使、相悪、相反、相畏、... つづきを見る
医の心(7) 合薬料理法 第六 2014.11.22 医心方 筆者 : 永松周二 医心方巻一の第六篇は調合法についての記載になります。ここでも冒頭に、薬を搗く際には、先ず香を焚き、水を撒いて清潔にし、雑談をしてはいけない。幼い子供に薬を搗かせ、努めてこ... つづきを見る
医の心(6) 服薬中毒方 第五 2014.11.20 医心方 筆者 : 永松周二 服薬中毒方では、葛氏方をメインに、集験方、医門方、本草経から引用されています。様々な誤治による症状を改善する為の処方が書かれています。冒頭の重態の時の処方である、東壁土をはぎ取って、水三升で飲む... つづきを見る
医の心(8) 薬斤両升合法 第七 及び 薬不入湯酒法 第八 2014.11.13 医心方 筆者 : 永松周二 第七篇薬斤両升合法は、度量衡に関して記載されています。敢えて書くと、度量衡は数字であり、道具です。本草経、蘇敬の言葉、葛氏方、千金方、経心法、小品方等から引用されています。煩雑な為、要点のみを述べ... つづきを見る
医の心(5) 服薬禁物第四 2014.11.06 医心方 筆者 : 永松周二 服薬節度では、養生の大切さと薬の服用基準について書かれていましたが、服薬禁物については、薬を服用する際の食事制限に関して書かれています。服薬しているときは、主に蒜、ぬるぬるしたもの(恐らく、こんぶ、と... つづきを見る
医の心(4) 服薬節度 第三 2014.11.06 医心方 筆者 : 永松周二 本章は題名の通り、薬を服用する際の限度について記載しています。 引用は千金方、養生要集、本草経、抱朴子、蒋季琬(唐本草の撰者の一人)、葛氏方、刪繁論(さんはんろん)です。&nbs... つづきを見る
医の心(1)序文 2014.11.06 医心方 筆者 : 永松周二 医心方は、中国皇帝一族の末裔が、渡来して帰化し当時のあらゆる治療法、養生法を纏めた物であるという事は前回書きました。序文では、天皇に献上された後、日本の戦国時代頃に正親町天皇が病に倒れ、医療の家系... つづきを見る
医の心(3) 諸病不治証第二 2014.11.06 医心方 筆者 : 永松周二 第二章では、あらゆる病で治癒しないものについて述べています。東洋医学の世界では、生長化老死という人間の誕生から死までのサイクルを表してます。つまり死は必ず訪れるという大前提を全面に出し、それを認識する... つづきを見る
医の心(2)治病大体第一 ① 2014.11.06 医心方 筆者 : 永松周二 三回目にしてやっと本題に入ってきました、医心方。 治病大体第一に入る前に、医心方全体の構成から。 巻一は治療に必要な事項に関して。 巻二は鍼灸に関して。 巻三... つづきを見る
医の心(2) 治病大体第一② 2014.10.29 医心方 筆者 : 永松周二 治病大体第一の二番目は誤治について張仲景を引用し、誤治した際にはどのような状況になるのかを記しています。「灸するべき時にしっかりとしなければ、寒邪が体内に凝り固まって、時間が経つと更に固くなった後、そ... つづきを見る