医の心(9) 薬畏悪相反法第九及び諸薬和名第十 2014.12.08 医心方 筆者 : 永松周二 医心方巻一の最後の篇に当たる、薬畏悪相反法と諸薬和名は、どちらもかなり専門的な薬材のお話しです。薬畏悪相反法は、漢方の七情の考え方(感情の喜、怒、哀、懼、愛、楽、欲と単行、相使、相悪、相反、相畏、... つづきを見る
医の心(7) 合薬料理法 第六 2014.11.22 医心方 筆者 : 永松周二 医心方巻一の第六篇は調合法についての記載になります。ここでも冒頭に、薬を搗く際には、先ず香を焚き、水を撒いて清潔にし、雑談をしてはいけない。幼い子供に薬を搗かせ、努めてこ... つづきを見る
医の心(6) 服薬中毒方 第五 2014.11.20 医心方 筆者 : 永松周二 服薬中毒方では、葛氏方をメインに、集験方、医門方、本草経から引用されています。様々な誤治による症状を改善する為の処方が書かれています。冒頭の重態の時の処方である、東壁土をはぎ取って、水三升で飲む... つづきを見る
医の心(8) 薬斤両升合法 第七 及び 薬不入湯酒法 第八 2014.11.13 医心方 筆者 : 永松周二 第七篇薬斤両升合法は、度量衡に関して記載されています。敢えて書くと、度量衡は数字であり、道具です。本草経、蘇敬の言葉、葛氏方、千金方、経心法、小品方等から引用されています。煩雑な為、要点のみを述べ... つづきを見る
医の心(5) 服薬禁物第四 2014.11.06 医心方 筆者 : 永松周二 服薬節度では、養生の大切さと薬の服用基準について書かれていましたが、服薬禁物については、薬を服用する際の食事制限に関して書かれています。服薬しているときは、主に蒜、ぬるぬるしたもの(恐らく、こんぶ、と... つづきを見る
医の心(4) 服薬節度 第三 2014.11.06 医心方 筆者 : 永松周二 本章は題名の通り、薬を服用する際の限度について記載しています。 引用は千金方、養生要集、本草経、抱朴子、蒋季琬(唐本草の撰者の一人)、葛氏方、刪繁論(さんはんろん)です。&nbs... つづきを見る
医の心(1)序文 2014.11.06 医心方 筆者 : 永松周二 医心方は、中国皇帝一族の末裔が、渡来して帰化し当時のあらゆる治療法、養生法を纏めた物であるという事は前回書きました。序文では、天皇に献上された後、日本の戦国時代頃に正親町天皇が病に倒れ、医療の家系... つづきを見る
医の心(3) 諸病不治証第二 2014.11.06 医心方 筆者 : 永松周二 第二章では、あらゆる病で治癒しないものについて述べています。東洋医学の世界では、生長化老死という人間の誕生から死までのサイクルを表してます。つまり死は必ず訪れるという大前提を全面に出し、それを認識する... つづきを見る
医の心(2)治病大体第一 ① 2014.11.06 医心方 筆者 : 永松周二 三回目にしてやっと本題に入ってきました、医心方。 治病大体第一に入る前に、医心方全体の構成から。 巻一は治療に必要な事項に関して。 巻二は鍼灸に関して。 巻三... つづきを見る
医の心(2) 治病大体第一② 2014.10.29 医心方 筆者 : 永松周二 治病大体第一の二番目は誤治について張仲景を引用し、誤治した際にはどのような状況になるのかを記しています。「灸するべき時にしっかりとしなければ、寒邪が体内に凝り固まって、時間が経つと更に固くなった後、そ... つづきを見る
温故知新 2014.10.24 医心方 筆者 : 永松周二 この言葉の大切さを改めてかみしめる事がありました。現代医学ではヒポクラテスの誓いという医の倫理を説いた文があり、医師会のHPでも掲げておられます。一方、東洋医学では、中国の「黃帝内経」という医学... つづきを見る
講義補足 : 上衝而吐味噌汁(上衝して味噌汁を吐く) 2014.10.22 傷寒論 筆者 : 稻垣順也 Google+への以前の投稿に引き続き、表証に関して自分が印象深かった体験をご紹介します。当時はまだ小学生でしたから、それが桂枝の証であったとか上衝であったとかは、最近になって分かったことですが... つづきを見る