桂枝と肉桂 2018.01.13 筆者 : 金澤秀光 薬能 桂枝と肉桂 熱帯に生育するクスノキ科の常緑樹の樹皮で、一般的にはシナモンとして知られています。 桂枝は樹木の細枝の部分、肉桂は幹の皮で、市販されているシナモンパウダーやシナモンスティックは、... つづきを見る
14.太陽病(上)15条 合病と併病 桂枝上衝 2018.01.13 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 太陽病篇には、いきなり少陽病・陽明病・少陰病などが出てきます。 条文の数が、太陽病に最も多いのはこのためです。 (テキストの目次を見てくださいね) これは、太陽病位から一気に病位が落ちた... つづきを見る
太極定位 2018.01.12 筆者 : 金澤秀光 閑話 中医学にない、太極定位という言葉。 難しく感じますよねぇ。 易学では、このような言葉を使うのです。 筆者も、永松先生の易学講義で知ったのですがね。 太極の前には、混沌があるのですが、これはい... つづきを見る
13.太陽病(上)桂枝加葛根湯と葛根湯 2018.01.12 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 桂枝加葛根湯と葛根湯の共通点とその違いを明確にすると、どのように鍼治療に生かせるか・応用するのかが見えてきます。 もう少し詳しく論じてみたいと思います。 桂枝加葛根湯と葛根湯の共... つづきを見る
12.太陽病(上)13条~14条 桂枝加葛根湯 2018.01.11 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一三条】 太陽病、頭痛、發熱、汗出、惡風、桂枝湯主之。方二(用前第一方)。 太陽病、頭痛、發熱、汗出で、惡風するは、桂枝湯之を主る。方二(前の第一方を用う)。 この条文中には、12条とは違って悪... つづきを見る
11.太陽病(上)桂枝湯の方意 2018.01.10 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 方剤の中身を俯瞰しますと、甘味の剤が2味、辛味の剤が2味、酸味の剤が1味ですね。 ここからは、筆者のイメージですので、みなさまどうぞご意見くださいね。 酸味芍薬で気を中焦に集め(主に陰気)結び... つづきを見る
9.太陽病(上)12条~14条と中医の八綱について 2018.01.08 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 前回の桂枝湯方、いかがでしたでしょうか。 2条太陽中風証は、中医学では表寒虚。 3条太陽傷寒証は、表寒実と規定されています。 筆者が初学の頃、太陽中風証は、中医学では「調和衛営」と習いまし... つづきを見る
8.太陽病(上)桂枝湯方の意訳 2018.01.07 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 桂枝湯方は長いので、今回は薬剤の意訳に留めます。 12条と併せて、この桂枝湯方をしっかり読み込まれると、後々の湯液の作り方や服し方から見えてくるものがあります。 エキス剤を服用する場合も、この桂... つづきを見る
6.太陽病(上)4条~10条 後人の攙入部分 2018.01.05 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 今回4条から11条までは、後人の覚書と注釈が攙入したものと考えられますので、必要なとことだけ解説を加えます。 さらっと参ります。 【四条】 傷寒一日、太陽受之。脉若靜者、為不傳。頗吐欲、若躁... つづきを見る
健全な代謝と無病息災 2018.01.04 筆者 : 金澤秀光 閑話 みなさま、新年明けましておめでとうございます。 元旦から、お屠蘇を頂きながら改めて古方派・吉益東洞全集を読み返しておりましたところ、目が止まってしまったところをご紹介したいと思います。 その全集... つづきを見る
5.太陽病(上)2・3条 中風と傷寒症状の意味 2017.12.30 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 まだまだ、2条と3条にこだわって書き進めます。 2条太陽中風証には、悪風とあります。 悪風とは一体、具体的にどのような状態なのでしょうか。 肌表=毛穴は開いていて自汗しています。 風邪を嫌う... つづきを見る
4.太陽病(上)2条と3条 体表観察の要点 2017.12.29 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 今回は、太陽中風証と傷寒証の体表観察の要点です。 鑑別要点は、有汗・無汗でした。 さて、太陽中風証の場合、脈診をする際に寸口(大淵穴)が湿っていると肺兪を中心とした背部も発汗しています。 大淵... つづきを見る
10.太陽病(上)桂枝湯方の古方・後世的解釈 2017.12.28 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 今回は12条の後に記されています桂枝湯の方剤構成と気味・薬能の解説を行います。 15条に「気上衝するもの」と記されていますが、桂枝の働きをよく示しています。後の条文に出てきますのでその時に解説いた... つづきを見る
7.太陽病(上)12条 桂枝湯 2017.12.28 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 ここからは、太陽中風証=桂枝湯証から始まり、誤治の対処や虚実のバリエーションとその対処法などが後に続く条文で順次述べられています。 ではみなさま、ご一緒に参りましょう。 【一二条】 太陽中風、陽... つづきを見る
3.太陽病(上)2~3条(3)脉証と体表の相関 2017.12.28 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一条】 太陽之為病、脉浮、頭項強痛而惡寒。 太陽の病為(た)るや、脉浮、頭項強痛して惡寒す。 【二条】 太陽病、發熱、汗出、惡風、脉緩者、名為中風。 太陽病、發熱(ほつねつ)、汗出で、惡風し、脉緩... つづきを見る