2019年度、新しく加わった方々を交えて、
気分も新たに「鍼道 一の会」東洋医学講座のスタートを切りました。
初回は、恒例の自己紹介タイムから始まります。
参加者のみなさまの「過去・現在・未来」を語っていただきました。
まずは僭越ながら、代表であります金澤から。
過去、どのような動機で鍼の世界に足を踏み入れ、どのような道をたどって現在に至ったのか。
そしてこれからの未来に、どのような自分の鍼の世界を描いているのか。
今現在 取り組んでいる自分の課題を開示させて頂きました。
みなさまのお話をお聞きしてますと、ひとりひとりの人生の歴史、その道のりは当然ですが異なっています。
皆それぞれに味のある人生を歩んでこられてます。
そして、ご縁により「鍼道 一の会」で出会い、仲間になりました。
患者さんに良くなって頂くために、治療家としての学と術を高めたい!
その一点は皆同じです。
今年度も、みなさまとともに精進してまいります。
よろしくお願いいたします!
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さて第1走者は、講師・江見木綿子。まずは臓象学から。
毎回、新しい視点から〝自分の言葉〟で臓象学を語ってくださるためでしょう、経年者の中にフアンの方が多いです。
今期初参加の先生方からも多くの発言がありまして、いきなり会場は盛り上がりました。
つづいて経絡学。
鍼灸医学における経絡の位置づけと意味合いは、臨床に根差した「一の会」独自の見解があります。
筆者も、思わず前に出て語ってしまいました。
いずれ一般にも公開したいと考えておりますので、お楽しみに。
そして長時間の座位で滞った気血を、一気に巡らせて下さったのはこの方、尾関克哉先生。
今年度、治療家の身体作りを目的とした「身体学」の講師を引き受けてくださいました尾関先生。
さすがは元体育教師、参加者相互のコミュニケーションをさらりと促し、会場からは賑やかな笑い声と活気が溢れたのでありました。
さあ、「身体学」で盛り上がった会場の雰囲気のバトンを引き継いで、お次はアンカー、稻垣座長による「一の会式・東医理論」へ。
今回は、「東洋医学で観る “正常な人体”とは?」と題しまして、我々の医学で扱う身体観の総論・俯瞰でした。
先ずは、太極観をしっかりさせることが目的です。
これを踏まえたうえで、次第に微に入り、細に分け入っていくわけですね。
そして最後に、また太極に戻ってくる。(ここ、ひじょう~に大事です!)
今回の稻垣座長の講義では、中医学用語を使いながらも、
五臓の概念や捉え方などについて、中医学とは明らかに決別した内容となりました。
中医学では あたかも「五臓」というそれぞれ異なった五つの臓があるかのように論述されてますが、素手で体表からアプローチする鍼灸師にとって、中医学的な五臓は 絵に描いた餅 になりがちです。
そうではなくて、
気一元の視点から
全身をくまなく巡っている気血の〝所在している場所・位置〟によって
その動き・働きが、名称として五臓として語られているに過ぎない。
「一の会」では、そのような視点で人体・五臓を捉えます。
先ずは観る目を養い、実践へとつなげていきましょう!
今回は、参加者の方から多くの質問・発言が寄せられ、終了が定刻を過ぎてしまいましたが、大いに盛り上がった初回となりました。
ご参加くださいましたみなさま、お疲れさまでした。
ありがとうございました。
次回『鍼道 一の会』臨床医学講座(第1回)は4月28日、東洋基礎医学講座(第2回)は5月12日、です。
『鍼道 一の会』は、自由自在に気を扱える、プロの鍼灸治療家を目指す集団です。
ご興味のある方は是非、『場の気』を感じにお越しください。
お問い合わせは、事務局 大上(おおがみ)まで
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