【二四〇条】
病人煩熱、汗出則解。又如瘧狀、日晡所發熱者、屬陽明也。脉實者、宜下之。脉浮虛者、宜發汗。下之與大承氣湯、發汗宜桂枝湯。二十六(大承氣湯用前第二方桂枝湯用前第二十一方)。
病人煩熱するは、汗出ずれば則ち解す。又、瘧狀(ぎゃくじょう)の如く、日晡所發熱する者は、陽明に屬するなり。脉實の者は、宜しく之を下すべし。脉浮虛の者は、宜しく汗を發すべし。之を下すに大承氣湯を與(あた)え、汗を發するに桂枝湯に宜し。二十六(大承氣湯は前の第二方を用い、桂枝湯は前の第二十一方を用う)。
この条文も、冒頭に「病人」とありますが、どういうことなのでしょう。
とにかく煩熱していて発汗すれば解けるのですから、麻黄湯証・桂枝湯証なのでしょう、発汗すると解けると述べられているのですから。
ところが瘧のように、熱の起伏があってはっきりと日晡所潮熱があるのだったら、陽明病だと言っています。
瘧に関しては、すでに
27条 桂枝二越婢一湯 に述べられています。
その上で、脈が有力であれば、承気湯類で下しなさい、浮で無力であれば、桂枝湯類で発汗させるのが良いと言ってます。
この条文、病人を診て証を吟味することの重要性を述べているのだと思われます。
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