8月27日、大阪・岸和田市に在ります国際東洋医療学院にて、OB会様よりお声かけいただいたセミナーを行ってまいりました。
東洋医学的な鍼を限りなく追及する「鍼道 一の会」幹部、金澤・永松・稻垣・江見の4名で行ってまいりました。
いつ来ても、気持ちの良い学校です。天候にも、ばっちり恵まれました。
遠くからは だんじりの練習の音が聞こえ、「おぉ~、岸和田だ!」と、土地の空気を感じてしまいました。
さて、今回のOB会は、三回シリーズの第一回目。
まずは、稻垣学術部長が、東洋医学を行う上で最低限必要な八綱をポイントを押さえて解説。
あまり詳しすぎず、粗雑すぎず。
ここを押さえてさえおけば、これさえ覚えておけば、東洋医学的な鍼はみなさまにもできるのです!
なるほど・・・稻垣学術部長、内容も構成も、練りに練ってきたな・・・と感心してしまいました。
そして腰痛症の症例を用いて、八綱弁証の要点を解説。
東洋医学独自の七情ともからめ、症状変化を時系列に整理しながら診断点を明確にしつつ説明。
本来、複雑な腰痛の症例であるにもかかわらず、八綱に単純化していくプロセス、つかみ取ってもらえたのではないでしょうか。
さらに、皆さんそれぞれ自分のカルテを作成してもらい、自己弁証を行っていただきました。
自己弁証に際しては、幹部四人が補助的に関わって一緒に弁証。
東洋医学では、個々の症状を独立したものとは捉えません。
例えば肩こりと腰痛が同時にあったとします。
この二つの症状を、別々のものとするのではなく、身体の上下と内外の気の偏在としてとらえるのです。
そして一見、肩こりや腰痛に関係のない二便(大便・小便)の状態や汗の状態などを、八綱を接着剤のように使って関連付けて弁証し、最終的に治療方針、鍼の補瀉を決定します。
金澤が指導させていただいた方は、とても納得してくれまして、その上面白いとまで伝えてくださいました。
その後モデルを募りまして四診から実際に刺鍼し、効果判定までの実技を金澤が行いました。
刺鍼前に、診るべきところをちゃんと捉えてさえいれば、わずか鍼1本刺すだけでダイナミックに変化する、人体の不思議さを体験できます。
みなさん、実技になるとやはり和まれますね。
しかい口元はほころんでおられても、まなざしは真剣そのものでした。
モデルになってくださった方も、ご自身の身体と心の関係がしっかりとつながったようでした。
今回もお世話くださいましたのは、安達悠介先生です。
安達先生、長時間 最後までお立会いくださいまして、ありがとうございました!
次回のOB会、「鍼道 一の会」によるセミナーは9月24日(日)です。
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