雨上がりの朝 |
私たちの生活の場は、天体と地球の間にあり、天体から受ける大きな作用を、普段あまり意識することなく暮らしている人も多いのではないでしょうか。
その反面、星座や星の位置関係が、人の心身に影響すると考えられている、星占いに関心を持っておられる方も、意外に多いのではないでしょうか。
実際に、地球も含めて人間は、天体から様々な影響を受けています。
東洋医学は、個人の体調や病だけでなく、精神情緒にまで影響することが前提で組み上げられた医学です。
筆者のいおり鍼灸院でも、月齢カレンダーを置いて毎日月齢を確認していますし、日々の天候・気象変化と体調・精神情緒との関係を常に意識して治療を行っています。
おそらく、東洋医学系の鍼灸院では、どこでも常識レベルのことだと思います。
と、豪語いたしましたが、運気学説は今現在取り込み中です。
それはさておき、筆者が目にしたことのある天体が地球や人体に影響している例をいくつか挙げてみますね。
かつて高速道路交通警察隊を退官された方の本を読んだことがあるのですが、満月と新月の日に死亡事故が多発しているそうです。(書名は、忘れました)
満月の時は、うっかり型、新月の時は暴走型の死亡事故が集中すると書かれていたのを、記憶しています。
みなさま、満月と新月の夜の運転には、気をつけましょうね。
またサンゴの産卵は、必ず満月、大潮の日にされます。
筆者も沖縄・阿嘉島で遭遇したことがあります。港内は、サンゴの卵でピンク色の潮で一杯でした。
さらに潮の大小は、月と太陽の位相(黄経差)でほぼ決まるらしいのですが、東京湾では最大潮位差が15mを超えたこともあるそうです。
東京湾の海水を15mも引き上げるって、とんでもない大きなエネルギーですよね。
以下、ウィキペディア 潮汐 から引用してみました。
そういえば、阪神淡路大震災前日の夜空は、澄み切った夜空にきれいな大きな月が出ていた記憶があります。
人体との関係では、かつてメニエル氏病を発症して救急搬送された患者さんから聞いたことです
が、搬送先の看護師が「今日に限ってなんでこんなにメニエルが多いの」ってつぶやいていたそうです。
この日もちょうど満月でした。
恐らくこの日に発症した人は、水邪が関係しているタイプのメニエル病ではないのかと推測しています。
少なくともこの患者さんは、ワインを多飲して水邪を溜め込んでおられましたね。
もっと身近なところでは、女性の月経は月齢周期に同期していることは、結構知られていると思います。
もう20数年前のことですが、ある体育系の女子大生が、「生理って感染するんです。ひとりが生理になると、部員が次々と生理になるんですよ。」というではありませんか。
調べてみると、はやり満月の前後に集中していました。
また女性は月経前後に、特に精神情緒の変動が大きい傾向にあります。
現代医学では、ホルモンが・・・なんていうのでしょうが、それは結果であって本当の原因ではないと東洋医学では考えます。
その他にも、見渡せば天体の作用に同期した、動物や植物などは無数にあるはずです。
これら天体の作用をしっかり認識して、健康に生きるために考え出されたのが東洋医学的養生法の基本になります。
運気学説は、自然界の気を認識し、未来を予測するための道具です。
さらに具体的に人体の気の変化に当てはめ、現在から未来を認識するためのアイテムとなります。
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