10月26日(日)に大阪医療技術学園専門学校で行われた『鍼灸師のためのセミナー』について、ご報告します。
□ 講師は金澤秀光先生 □
今回は、前回までと違い、実技をメインに、問診を省いた臨床のダイジェスト版を披露してくださいました!
顔、舌、お腹、背中、脈、爪、原穴を、どのように診察すべきか、また、経穴の虚実の見極め方などを教授していただきました。
実際に見て、触れてみて学べることはたくさんあり……例えば、原穴や背部の経穴の診察などについては、術者の上手な触れ方は、患者さんにもその状態(虚実)を実感してもらえるほどです。
そして、診断のために患者さんの体に触れていくだけで、顔色、脈、腹部や背部の状態などは変化していきました。
人は、触れられるだけでも、すごく変化するのです。
ですので、鍼を刺すことは、良くも悪くも、体に強烈な変化を生むことになります。
今回の講義では、その変化を、自分で感じ取ることができるかが重要だったように思います。
感じ取れたことは、治療に当たっての助けとすることができるからです。
鍼灸は、四診から得られた様々な情報を総合し、患者さんが病気に至ったロジックを解き明かすことができてこそ、初めて治療ができるものなのだと、改めて実感しました。
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