46.太陽病(中)40条 小青龍湯(1)金匱の記述 2018.02.14 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【四〇】 傷寒、表不解、心下有水氣、乾嘔、發熱而欬、或渴、或利、或噎、或小便不利、少腹滿、或喘者、小青龍湯主之。方十。 傷寒、表解(げ)せず、心下に水氣有り、乾嘔(かんおう)し、發熱して欬(がい)し、... つづきを見る
45.太陽病 39条 乍有輕時 大青龍湯 2018.02.13 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【三九】 傷寒、脉浮緩、身不疼、但重、乍有輕時、無少陰證者、大青龍湯發之。 傷寒、脉浮緩、身疼(いた)まず、但だ重く、乍(たちま)ち輕き時有り、少陰の證無き者は、大青龍湯之を發す。 この条文の矛... つづきを見る
44.太陽病(中)38条 大青龍湯(2)越婢湯加桂枝杏仁 2018.02.12 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 まずは大青龍湯の方剤構成を見てみます。 〔大青龍湯方〕 麻黄(六兩去節)桂枝(二兩去皮)甘草(二兩炙)杏仁(四十枚去皮尖)生薑(三兩切)大棗(十枚擘)石膏(如雞子大碎) 右七味、以水九升... つづきを見る
43.太陽病(中)38条 大青龍湯(1) 2018.02.11 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【三八】 太陽中風、脉浮緊、發熱、惡寒、身疼痛、不汗出而煩躁者、大青龍湯主之。 若脉微弱、汗出惡風者、不可服之。服之則厥逆、筋惕肉瞤、此為逆也。大青龍湯方。 太陽中風、脉浮緊、發熱、惡寒し、身疼痛し、... つづきを見る
42.太陽病(中) 37条 太陽病、十日以去 2018.02.10 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【三七】 太陽病、十日以去、脉浮細而嗜臥者、外已解也。設胸滿脇痛者、與小柴胡湯。脉但浮者、與麻黄湯。七(用前第五方)。 太陽病、十日を以て去り、脉浮細にして嗜臥(しが)する者は、外已(すで)に解(げ)... つづきを見る
41.太陽病(中) 36条 太陽と陽明の合病 2018.02.09 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【三六】 太陽與陽明合病、喘而胸滿者、不可下、宜麻黄湯。六(用前第五方)。 太陽と陽明の合病、喘(ぜん)して胸滿する者は、下すべからず、麻黄湯に宜し。 太陽と陽明の合病ですので、邪の勢いが非常に強... つづきを見る
40.太陽病(中) 35条 麻黄湯 2018.02.08 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 これまでは、主に以下の太陽中風について論述されていました。 【二条】太陽病、發熱、汗出、惡風、脉緩者、名為中風。 この35条麻黄湯証は、以下の太陽傷寒の条文を前提にして論じられたものです。 【... つづきを見る
39.太陽病(中)34条 葛根黄芩黄連湯(2) 2018.02.07 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 喘ぎと自汗の病理を理解するために、黄連と黄芩の薬能から解いて参ります。 黄連気味苦寒燥湿清熱 薬徴:心中煩悸を主るなり。傍ら心下痞、吐下、腹中痛を治す。 増補薬能:心熱を去る。 黄芩... つづきを見る
38.太陽病(中)34条 葛根黄芩黄連湯(1) 2018.02.06 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【三四】 太陽病、桂枝證、醫反下之、利遂不止、脉促(促一作縱)者、表未解也。喘而汗出者、 葛根黄芩黄連湯主之。方四。 太陽病、桂枝の證、醫反って之を下し、利遂に止まず、脉促の(促一作縱)者は、表未だ... つづきを見る
37.太陽病(中)33条 葛根加半夏湯 2018.02.05 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 33条は、葛根湯の変方になります。 【三三】太陽與陽明合病、不下利、但嘔者、葛根加半夏湯主之。方三。 太陽と陽明の合病、下利せず、但だ嘔する者は、葛根加半夏湯(かっこんかはんげとう)之を主る。方三。... つづきを見る
36.太陽病(中)31~32条 葛根湯証 自下利 2018.02.04 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 いよいよ<辨太陽病脉證并治中>に入って参りました。 冒頭の葛根湯、一般に良く知られた方剤です。 過去ブログ<14.太陽病(上)13~14条>で、すでに葛根湯と桂枝加葛根湯の違いについて述べていま... つづきを見る
35.太陽病(上)30条 攙入の条文 2018.02.03 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 いよいよ<辨太陽病脉證并治上>の最後の条文になりました。 ところがこの条文、どうも意味が通じません。 一般には、錯簡があるだろうと言われていますがどうなのでしょう。 著者、張仲景の筆法が簡略な... つづきを見る
34.太陽病(上)29条 疑似桂枝湯証と壊病(5) 2018.02.02 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 いよいよ最後の四逆湯証のところに参りました。 「若し重ねて汗を發し、復た燒鍼(しょうしん)を加うる者は、四逆湯之を主る」 これは最初の「傷寒の脉浮、自ずと汗出で、小便數(さく)、心煩、微惡寒し、... つづきを見る
33.太陽病(上)29条 疑似桂枝湯証と壊病(4) 2018.02.01 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 さて、「若胃氣不和讝語者、少與調胃承氣湯」は、どこからの続きとして考えればいいのかを考察して参ります。 さて、このテーマでここまで来たわけですが、そもそも「傷寒の脉浮、自ずと汗出で、... つづきを見る
32.太陽病(上)29条 疑似桂枝湯証と壊病(3) 2018.01.31 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 前回、甘草乾姜湯で陽気が回復したにもかかわらず、脚の引きつりが治まらない場合は、芍薬甘草湯を用いて陰気が回復すると脚の攣急も治まるということでした。 もう一度条文を見て下さい。 この後に続く条... つづきを見る