114.太陽病(下)153・154条 大黄黄連瀉心湯 2018.04.23 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一五三条】 太陽病、醫發汗、遂發熱、惡寒。因復下之、心下痞。 表裏倶虛、陰陽氣並竭、無陽則陰獨。 復加燒鍼、因胸煩、面色青黄、膚瞤者、難治。 今色微黄、手足温者、易愈。 太陽病、醫汗を發すれども、遂... つづきを見る
113.太陽病(下)152条 十棗湯方剤吟味 2018.04.22 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 〔十棗湯方〕 芫花(熬)甘遂大戟 右三味、等分、各別擣為散。以水一升半、先煮大棗肥者十枚、取八合、去滓、内藥末。強人服一錢匕、羸人服半錢、温服之。平旦服。若下少病不除者、明日更服、加半錢。得快下利... つづきを見る
112.太陽病(下)152条 十棗湯 2018.04.21 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一五二条】 太陽中風、下利、嘔逆、表解者、乃可攻之。其人漐漐汗出、發作有時、頭痛、心下痞鞕滿、引脇下痛、乾嘔、短氣、汗出不惡寒者、此表解裏未和也、十棗湯主之。方十六。 太陽の中風、下利、嘔逆(おうぎ... つづきを見る
111.太陽病(下)149条 半夏瀉心湯と小柴胡湯 2018.04.20 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 〔半夏瀉心湯方〕 半夏(半升洗)黄芩乾薑人參甘草(炙各三兩)黄連(一兩)大棗(十二枚擘) 右七味、以水一斗、煮取六升、去滓、再煎取三升、温服一升、日三服(一方用半夏一升)。須大陷胸湯者、方... つづきを見る
110.太陽病(下)149条 半夏瀉心湯 2018.04.19 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一四九条】 傷寒五六日、嘔而發熱者、柴胡湯證具、而以他藥下之、柴胡證仍在者、復與柴胡湯。 此雖已下之、不為逆、必蒸蒸而振、却發熱汗出而解。 若心下滿而鞕痛者、此為結胸也、大陷胸湯主之。 但滿而不痛者... つづきを見る
109.太陽病(下)147条 柴胡桂枝乾姜湯 2018.04.18 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一四七条】 傷寒五六日、已發汗而復下之、胸脇滿微結、小便不利、渴而不嘔、但頭汗出、往来寒熱、心煩者、此為未解也。柴胡桂枝乾薑湯主之。方十三。 傷寒五、六日、已(すで)に汗を發して復た之を下し、胸脇滿... つづきを見る
108.太陽病(下)146条 柴胡桂枝湯 2018.04.17 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一四六】 傷寒六、七日、發熱、微惡寒、支節煩疼、微嘔、心下支結、外證未去者、柴胡桂枝湯主之。方十二。 傷寒六、七日、發熱、微惡寒(びおかん)、支節(しせつ)煩疼(はんとう)、微嘔(びおう)、心下支結... つづきを見る
107.太陽病(下)145条 如見鬼狀者 2018.04.16 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一四五】 婦人傷寒、發熱、經水適来、晝日明了、暮則讝語、如見鬼狀者、此為熱入血室。 無犯胃氣、及上二焦、必自愈。十一。 婦人傷寒、發熱し、經水(けいすい)適(たまた)ま来り、晝日(ちゅうじつ)は明了... つづきを見る
106.太陽病(下)144条 熱入血室 小柴胡湯 2018.04.15 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一四四条】 婦人中風、七八日續得寒熱、發作有時、經水適斷者、此為熱入血室、其血必結、故使如瘧狀發作有時、小柴胡湯主之。方十。 婦人中風、七、八日續いて寒熱を得(え)、發作時有り、經水(けいすい)適(... つづきを見る
105.太陽病(下)143条 刺期門 2018.04.14 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一四三条】 婦人中風、發熱惡寒、經水適来、得之七八日、熱除而脉遲、身涼、胸脇下滿、如結胸狀、讝語者、此為熱入血室也。當刺期門、隨其實而取之。九。 婦人中風、發熱惡寒し、經水(けいすい)適(たまた)ま... つづきを見る
104.太陽病(下)141条 文蛤散まとめ 2018.04.13 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 さて、昏迷に昏迷を重ねながら5回シリーズでここまでやってきましたが、ここで一旦まとめまして、後は読者諸氏のコメントを期待したいと思います。 下記の条文、間違いであると思われるところを赤字にしていま... つづきを見る
103.太陽病(下)141条 寒実結胸 白散方 2018.04.12 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 今回から、寒実結胸、三物小陥胸湯証に入って参ります。 大陥胸湯は、水熱互結の結胸でした。 三物小陥胸湯の方剤は、記されていませんし<金匱要略>にも記載がありません。 欠損しているのか、それとも... つづきを見る
102.太陽病(下)141条 文蛤散(4)類聚方広義 文蛤散と五苓散 2018.04.11 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 今回は、<類聚方広義>の以下のように、五苓散の注釈から141条を見てみます。 「病が陽にあって冷水で治そうとした云々のところは、誤治によって変証となったものである。 P5129条 傷寒... つづきを見る
101.太陽病(下)141条 文蛤散(3)文蛤湯と大青龍湯 2018.04.10 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 <類聚方広義>の文蛤散の注釈のところでは、「文蛤散は文蛤湯に作るべし」と述べられています。 そして文蛤湯と五苓散の注釈にその意図するところが述べられています。 文蛤湯は、<金匱要略・嘔吐噦下利病... つづきを見る
100.太陽病(下)141条 文蛤散(2) 2018.04.09 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 前回の投稿で、141条の病理はすでに述べていますので、文蛤散について述べます。 文蛤中薬名海蛤殻ハマグリの殻中薬学:鹹寒清肺化痰軟堅散結利水消腫新古方薬嚢:内に熱がこもりた... つづきを見る