146.陽明病 223・224条 猪苓湯 2018.05.25 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二二三条】 若脉浮、發熱、渴欲飲水、小便不利者、猪苓湯主之。方十三。 若し脉浮、發熱、渴して飲水せんと欲し、小便不利する者は、猪苓湯(ちょれいとう)之を主る。方十三。 この条文も221条の第一... つづきを見る
145.陽明病 221・222条 誤治と梔子豉湯 2018.05.24 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二二一条】 陽明病、脉浮而緊、咽燥、口苦、腹滿而喘、發熱汗出、不惡寒反惡熱、身重。 若發汗則躁、心憒憒(公對切)反讝語。若加温鍼、必怵惕煩躁不得眠。 若下之、則胃中空虛、客氣動膈、心中懊憹。舌上胎者... つづきを見る
144.220条 二陽の併病 宜大承気湯 2018.05.23 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二二〇条】 二陽併病、太陽證罷、但發潮熱、手足漐漐汗出、大便難而讝語者、下之則愈、宜大承氣湯。十(用前第二方)。 二陽の併病、太陽の證罷(や)みて、但だ潮熱を發し、手足漐漐(ちゅうちゅう)として... つづきを見る
143.219条 四逆湯証と白虎湯証の鑑別 2018.05.22 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 四逆湯と白虎湯に現れる口渇と腹満について、腹証奇覧翼の記載を手掛かりにして鑑別点を探ってみます。 下図は陽明経証、白虎湯証の腹診図です。 また下図は少陰病・四逆湯証の腹満です... つづきを見る
142.219条 三陽の合病・白虎湯 2018.05.21 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二一九条】 三陽合病、腹滿、身重、難以轉側、口不仁、面垢(又作枯一云向經)、讝語、遺尿。發汗、則讝語、下之則額上生汗、手足逆冷。若自汗出者、白虎湯主之。方九。 三陽の合病、腹滿し、身重く、以って... つづきを見る
141.陽明病 214条 転気 小承気湯 2018.05.20 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二一四条】 陽明病、讝語、發潮熱、脉滑而疾者、小承氣湯主之。 因與承氣湯一升、腹中轉氣者、更服一升。 若不轉氣者、勿更與之。明日又不大便、脉反微濇者、裏虛也、為難治、不可更與承氣湯也。六(用前第二方... つづきを見る
140.陽明病 213条 小承気湯 2018.05.19 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二一三条】 陽明病、其人多汗、以津液外出、胃中燥、大便必鞕、鞕則讝語、小承氣湯主之。若一服讝語止者、更莫復服。五(用前第二方)。 陽明病、其の人汗多く、津液外に出で、胃中燥くを以て、大便必ず鞕す。鞕... つづきを見る
139.陽明病 212条 大承気湯 2018.05.18 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二一二条】 傷寒若吐、若下後不解、不大便五六日、上至十餘日、日晡所發潮熱、不惡寒、獨語如見鬼狀。 若劇者、發則不識人、循衣摸牀、惕而不安(一云順衣妄撮怵惕不安)、微喘直視、脉弦者生、濇者死。 微者... つづきを見る
138.陽明病 209~211条 轉失氣 大・小承気湯 2018.05.17 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二〇九条】 陽明病、潮熱、大便微鞕者、可與大承氣湯。不鞕者、不可與之。 若不大便六七日、恐有燥屎、欲知之法、少與小承氣湯、湯入腹中、轉失氣者、此有燥屎也、乃可攻之。 若不轉失氣者、此但初頭鞕、後必溏... つづきを見る
137.陽明病 208条 大承気湯と小承気湯 2018.05.16 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二〇八条】 陽明病、脉遲、雖汗出不惡寒者、其身必重、短氣、腹滿而喘、有潮熱者、此外欲解、可攻裏也。手足濈然汗出者、此大便已鞕也、大承氣湯主之。 若汗多、微發熱惡寒者、外未解也(一法與桂枝湯)。其熱不... つづきを見る
136.陽明病 207条 調胃承気湯 要鑑別 2018.05.15 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二〇七条】 陽明病、不吐、不下、心煩者、可與調胃承氣湯。方一。 陽明病、吐さず、下さず、心煩する者は、調胃承氣湯を與うべし。方一。 この条文は、前回180条を加味して読んで頂ければと思います。 ... つづきを見る
135.陽明病 179∼206条 陽明病の綱領 2018.05.14 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 陽明病篇に入って、いきなりですが後人の覚書などの攙入が多いと思われますので、陽明病の綱領となる180条のみの解説に致します。 【一八〇条】 陽明之為病、胃家實(一作寒)是也。 陽明の病為(た)るや、... つづきを見る
134.太陽病(下)176∼177条 虚労病 炙甘草湯方意 2018.05.13 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 〔炙甘草湯方〕 甘草(四兩炙)生薑(三兩切)人參(二兩)生地黄(一斤)桂枝(三兩去皮)阿膠(二兩)麥門冬(半升去心)麻仁(半升)大棗(三十枚擘) 右九味、以清酒七升、水八升、先煮八味、... つづきを見る
133.太陽病(下)176∼177条 白虎湯 炙甘草湯 2018.05.12 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 いよいよ太陽病(下)の最後となりました。 【一七六】 傷寒脉浮滑、此以表有熱、裏有寒、白虎湯主之。方三十八。 傷寒脉浮滑なるは、此れ表に熱有り、裏に寒有るを以て、白虎湯之を主る。方三十八。 この... つづきを見る
132.太陽病(下)175条 甘草附子湯 2018.05.11 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一七五条】 風濕相搏、骨節疼煩、掣痛不得屈伸、近之則痛劇、汗出短氣、小便不利、惡風不欲去衣、或身微腫者、甘草附子湯主之。方三十七。 風濕(ふうしつ)相い搏(う)ち、骨節疼煩(こっせつとうはん)し... つづきを見る