102.太陽病(下)141条 文蛤散(4)類聚方広義 文蛤散と五苓散 2018.04.11 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 今回は、<類聚方広義>の以下のように、五苓散の注釈から141条を見てみます。 「病が陽にあって冷水で治そうとした云々のところは、誤治によって変証となったものである。 P5129条 傷寒... つづきを見る
101.太陽病(下)141条 文蛤散(3)文蛤湯と大青龍湯 2018.04.10 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 <類聚方広義>の文蛤散の注釈のところでは、「文蛤散は文蛤湯に作るべし」と述べられています。 そして文蛤湯と五苓散の注釈にその意図するところが述べられています。 文蛤湯は、<金匱要略・嘔吐噦下利病... つづきを見る
100.太陽病(下)141条 文蛤散(2) 2018.04.09 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 前回の投稿で、141条の病理はすでに述べていますので、文蛤散について述べます。 文蛤中薬名海蛤殻ハマグリの殻中薬学:鹹寒清肺化痰軟堅散結利水消腫新古方薬嚢:内に熱がこもりた... つづきを見る
99.太陽病(下)141条 文蛤散(1) 2018.04.08 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一四一条】 病在陽、應以汗解之。反以冷水潠之。 若灌之、其熱被劫不得去、彌更益煩、肉上粟起。 意欲飲水、反不渴者、服文蛤散。 若不差者、與五苓散。 寒實結胸、無熱證者、與三物小陷胸湯(用前第六方)。... つづきを見る
98.太陽病(下)138条 小陥胸湯 2018.04.07 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一三八条】 小結胸病、正在心下、按之則痛、脉浮滑者、小陷胸湯主之。方六。 小結胸の病は、正に心下に在り、之を按じれば則ち痛む、脉浮滑の者は、小陷胸湯之主る。方六。 短い条文中に、大陥胸湯との違い... つづきを見る
97.太陽病(下)135~137条 大陥胸湯のバリエーション 2018.04.06 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一三五条】 傷寒六七日、結胸熱實、脉沈而緊、心下痛、按之石鞕者、大陷胸湯主之。三(用前第二方) 傷寒六、七日、結胸(けっきょう)熱實(ねつじつ)、脉沈にして緊、心下痛み、之を按じて石鞕(せっこう)の... つづきを見る
96.太陽病(下) 大陥胸湯 方剤吟味 2018.04.05 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 今回新しく登場した薬剤は、甘遂です。 甘遂気味苦寒有毒中薬学:瀉水除湿逐痰滌飲消腫散結薬徴:水を利するを主る。傍ら掣痛・咳煩・短気・小便難・心下満を治す。新古方薬嚢:胸腹の留飲を下す。故に... つづきを見る
95.太陽病(下)134条 大陥胸湯(1) 2018.04.04 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一三四条】 太陽病、脉浮動數、浮則風為、數則熱為、動則為痛、數則為虛。頭痛、發熱、微盗汗出、而反惡寒者、表未解也。 醫反下之、動數變遲、膈内拒痛(一云頭痛即眩)、胃中空虛、客氣動膈、短氣躁煩、心中懊... つづきを見る
94.太陽病(下)131∼133条 大陥胸丸 方剤吟味 2018.04.03 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 〔大陷胸丸方〕 大黄(半斤)蔕藶子(半升熬)芒消(半升)杏仁(半升去皮尖熬黑) 右四味、擣篩二味、内杏仁、芒消、合研如脂、和散。取如彈丸一枚、別擣甘遂末一錢匕、白蜜二合、水二升、煮取一升、温頓服... つづきを見る
93.太陽病(下)128-131条 大陥胸丸 2018.04.02 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 いよいよ辨太陽病脉證并治(下)に入って参りました。 いきなりですが、128条から130条は、後人の攙入と思われますので、最後に原文と読み下し文のみ掲載しています。 ですので、131条から解説を始... つづきを見る
92.太陽病(中) 125・126・127条 抵當丸 2018.04.01 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 ここは文も短く簡単な内容なので、意訳は必要ないと思います。 125条では、黄疸が現れています。 【一二五条】 太陽病、身黄、脉沈結、少腹鞕、小便不利者、為無血也。小便自利、其人如狂者、血證諦也、抵... つづきを見る
91.太陽病(中)124条 抵当湯 方証吟味 2018.03.31 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 〔抵當湯方〕 水蛭(熬)蝱蟲(各三十箇去翅足熬)桃仁(二十箇去皮尖)大黄(三兩酒洗) 右四味、以水五升、煮取三升、去滓、温服一升、不下更服。 水蛭(すいてつ)(熬る)蝱蟲(ぼうちゅう)(各三十... つづきを見る
90.太陽病(中)124条 発狂 抵当湯 2018.03.30 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一二四条】 太陽病六七日、表證仍在、脉微而沈、反不結胸。 其人發狂者、以熱在下焦、少腹當鞕滿、小便自利者、下血乃愈。 所以然者、以太陽隨經、瘀熱在裏故也。抵當湯主之。方六十四。 太陽病、六七日、表證... つづきを見る
89.太陽病(中)123条 鬱鬱微煩 調胃承気湯 2018.03.29 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一二三条】 太陽病、過經十餘日、心下温温欲吐而胸中痛、大便反溏、腹微滿、鬱鬱微煩。 先此時自極吐下者、與調胃承氣湯。 若不爾者、不可與。但欲嘔、胸中痛、微溏者、此非柴胡湯證、以嘔故知極吐下也。... つづきを見る
88.太陽病(中)118~122条 桂枝甘草龍骨牡蛎湯 2018.03.28 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【一一八条】 火逆下之、因燒鍼煩躁者、桂枝甘草龍骨牡蠣湯主之。方六十二。 火逆之を下し、燒鍼(しょうしん)に因りて煩躁(はんそう)する者は、桂枝甘草龍骨牡蠣湯(けいしかんぞうりゅうこつぼれいとう)之を... つづきを見る