155.陽明病 238条 大承気湯に宜し 2018.06.03 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二三八条】 陽明病、下之、心中懊憹而煩、胃中有燥屎者、可攻。腹微滿、初頭鞕、後必溏、不可攻之。若有燥屎者、宜大承氣湯。二十五(用前第二方)。 陽明病、之を下し、心中懊憹(おうのう)として煩し、胃... つづきを見る
154.陽明病 237条 蓄血 抵当湯 2018.06.02 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二三七条】 陽明證、其人喜忘者、必有畜血。所以然者、本有久瘀血、故令喜忘。屎雖鞕、大便反易、其色必黑者、宜抵當湯下之。方二十四。 陽明の證、其の人喜忘(きぼう)する者、必ず畜血(ちくけつ)有り。然(... つづきを見る
東洋医学講座・公開動画 ~翳鍼~(5月臨床講座より一部抜粋) 2018.06.01 公開動画 東洋医学講座 活動報告 筆者 : 金澤秀光 2018年5月27日に開催しました臨床医学講座の一部を動画にて公開しました。 翳鍼(えいしん)とは、鍼を身体に接触・刺入すること無く、かざすだけで気を動かし効果を得ることのできる鍼法です。 モ... つづきを見る
153.陽明病 236条 茵蔯蒿湯 2018.05.31 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二三六条】 陽明病、發熱、汗出者、此為熱越、不能發黄也。 但頭汗出、身無汗、劑頸而還、小便不利、渴引水漿者、此為瘀熱在裏、身必發黄、茵蔯蒿湯主之。方二十三。 陽明病、發熱し、汗出ずる者は、此れ熱越す... つづきを見る
151.陽明病 233条 蜜煎導 2018.05.30 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二三三条】 陽明病、自汗出。若發汗、小便自利者、此為津液内竭、雖鞕不可攻之。當須自欲大便、宜蜜煎導而通之。若土瓜根及大猪膽汁、皆可為導。二十。 陽明病、自汗出ず。若し汗を發し、小便自利する者は、此れ... つづきを見る
活動報告ー5月 臨床医学講座 2018.05.29 東洋医学講座 活動報告 筆者 : 金澤秀光 気持ちよく晴れました5月27日、大阪・南森町にあります大阪医療技術学園専門学校の教室をお借りしての臨床医学講座です。 午前の時事講義は、稻垣座長による『弁証の概略』。 稻垣座長 弁証の... つづきを見る
152.陽明病 234条・235条 桂枝湯・麻黄湯 2018.05.29 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二三四条】 陽明病、脉遲、汗出多、微惡寒者、表未解也、可發汗、宜桂枝湯。二十一。 陽明病、脉遲、汗出ずること多く、微惡寒する者は、表未だ解(げ)せざるなり、汗を發すべし、桂枝湯に宜し。二十一。 ... つづきを見る
150.陽明病 230条 小柴胡湯 病毒の動き 2018.05.29 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二三〇条】 陽明病、脇下鞕滿、不大便而嘔、舌上白胎者、可與小柴胡湯。上焦得通、津液得下、胃氣因和、身濈然汗出而解。十七(用上方)。 陽明病、脇下鞕滿(こうまん)し、大便せずして嘔し、舌上白胎(はくた... つづきを見る
149.陽明病 229条 小柴胡湯 2018.05.28 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二二九条】 陽明病、發潮熱、大便溏、小便自可、胸脇滿不去者、與小柴胡湯。方十六。 陽明病、潮熱を發し、大便溏(とう)し、小便自(おのずか)ら可(か)なり、胸脇滿ちて去らざる者は、小柴胡湯を與う。... つづきを見る
148.陽明病 228条 梔子豉湯 2018.05.27 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二二八条】 陽明病、下之、其外有熱、手足温、不結胸、心中懊憹、飢不能食、但頭汗出者、梔子豉湯主之。十五(用前第十一方)。 陽明病、之を下し、其の外に熱有り、手足温(おん)にして、結胸せず、心中懊憹(... つづきを見る
147.陽明病 225条 四逆湯と大承気湯 2018.05.26 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二二五条】 脉浮而遲、表熱裏寒、下利清穀者、四逆湯主之。方十四。 脉浮にして遲、表熱し裏寒し、下利(げり)清穀する者は、四逆湯之を主る。方十四。 陽明病篇に四逆湯証が記述されているのは、なぜなの... つづきを見る
146.陽明病 223・224条 猪苓湯 2018.05.25 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二二三条】 若脉浮、發熱、渴欲飲水、小便不利者、猪苓湯主之。方十三。 若し脉浮、發熱、渴して飲水せんと欲し、小便不利する者は、猪苓湯(ちょれいとう)之を主る。方十三。 この条文も221条の第一... つづきを見る
145.陽明病 221・222条 誤治と梔子豉湯 2018.05.24 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二二一条】 陽明病、脉浮而緊、咽燥、口苦、腹滿而喘、發熱汗出、不惡寒反惡熱、身重。 若發汗則躁、心憒憒(公對切)反讝語。若加温鍼、必怵惕煩躁不得眠。 若下之、則胃中空虛、客氣動膈、心中懊憹。舌上胎者... つづきを見る
144.220条 二陽の併病 宜大承気湯 2018.05.23 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 【二二〇条】 二陽併病、太陽證罷、但發潮熱、手足漐漐汗出、大便難而讝語者、下之則愈、宜大承氣湯。十(用前第二方)。 二陽の併病、太陽の證罷(や)みて、但だ潮熱を發し、手足漐漐(ちゅうちゅう)として... つづきを見る
143.219条 四逆湯証と白虎湯証の鑑別 2018.05.22 筆者 : 金澤秀光 鍼灸師が読む 『傷寒論』 四逆湯と白虎湯に現れる口渇と腹満について、腹証奇覧翼の記載を手掛かりにして鑑別点を探ってみます。 下図は陽明経証、白虎湯証の腹診図です。 また下図は少陰病・四逆湯証の腹満です... つづきを見る